商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2011/01/13 |
| JAN | 9784062768559 |
- 書籍
- 文庫
新世界より(下)
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新世界より(下)
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商品レビュー
4.3
835件のお客様レビュー
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夏祭りに乗じて、バケネズミが戦争を仕掛けてくる。壊滅的な状況に陥った早希達は、最後の望みをかけて東京にある「サイコバスター(炭疽菌)」を探しに向かう。 東京の洞窟では様々な生物が生息している上に、追手の悪鬼もきていた。どうにかして悪鬼を倒し、人間は社会を取り戻すことができた、というオチ。 バケネズミ達が人間と同等の知能を持つにも関わらず外見がネズミなのは何かあるだろうなと思っていたが、しっかりと人間の醜さが現れているオチが用意されていた。 あまりにも人気作なので期待値がとても高くなってしまっていて、最後まで緊張して読んでいたが、あっと驚く展開というのは想像していたよりはなかった。 手記の形の記述によって、これから「何か」が起こる、という緊張感を読者に持たせるのが上手いなと思った。その緊張感の持たせ方が上手すぎて読んでいて怖かった。早く読み切ってしまいたいと思ってぐいぐい読むことができた。 早希達が不意な出来事から町の不自然さに気づく→呪力封印から土蜘蛛に追われる→なんとか生還、記憶改編される→瞬が業魔になってしまい死ぬ→更に記憶改編→守が家出してまりあもそれについていく→12年が経った後、バケネズミ達が戦争を仕掛けてくる→何とか勝利する、って感じだった。 終わってみると土蜘蛛に追われるパートってあんな長く必要だったか?という気もする。あのパートと終盤の東京での逃走劇は一難去ってまた一難って感じだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めに感じていた和風ファンタジーのような懐かしさは、ページをめくるごとに冷徹な管理社会の不気味さへと変貌していきました。バケネズミたちの異形さや、教育という名で行われる記憶の操作、そして不自然な性生活の設定。それら全ての違和感は、強大な力を持った人類が「平和」という果実を手に入れるために、遺伝子レベルで自他を作り変えたという、神をも恐れぬ不遜な歴史に集約されていました。 特に、麻里亜とマモルの子が「悪鬼」として立ちはだかり、知略を尽くす野狐丸がその「人間」の傲慢さを糾弾する姿には、言葉を失うほどの衝撃を受けました。種を維持するためにモラルを捨て去り、命の選別を正当化する社会の姿は、決して遠い未来の寓話とは思えません。 「人間は神ではない」――。読了後に残ったのは、倫理を置き去りにした科学への戦慄と、私たちが守るべき尊厳とは何かという重い問いです。この物語が描いた残酷なまでの真実を、私は忘れることができないでしょう。
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下巻は時間がポンと飛び、そしてラストは上巻の頭まで戻る、また飛ぶ。原稿用紙にして2000枚弱らしい超大作も、一気呵成に読めた。 そこには著者の「SF入門篇」としての本書、という意図のコメントを、あとがきで読んで大いに納得でき、ひとつの謎が解けた気がした。 確かにSFはとっつき...
下巻は時間がポンと飛び、そしてラストは上巻の頭まで戻る、また飛ぶ。原稿用紙にして2000枚弱らしい超大作も、一気呵成に読めた。 そこには著者の「SF入門篇」としての本書、という意図のコメントを、あとがきで読んで大いに納得でき、ひとつの謎が解けた気がした。 確かにSFはとっつきにくいと思う人も多いだろう。専門用語や時代背景など、さまざまな事前知識があって楽しめるものもあり、どうしても知識の個々の濃淡で内容も左右される面が大きい。 それを著者は、この作品で、ある部分はやさしく、ある部分ではSFとして成り立たせる工夫をやってのけている。 分厚い文庫本で上、中、下巻と並んでいても、非常に読みやすい作品になっていて、読むのが遅い私が一気読みできたのも、まさに著者のおかげであり、SF的には少し物足りないなと感じるのも、ミステリーやファンタジーとして読めると感じたのも、著者の意図にまんまとハマっていたのだろう。 それにしても「念動力、サイコキネシス」がこの世界では無制限時代を経て一つの枷、命の縛りプレーとなっていたり、1000年後、変貌した動植物の細かい描写などなど、著者の想像力の豊かさにも驚かされた。 一読者的には、もっと深掘りできそうな、むしろして欲しいと思う設定や、あっさり片付いてしまった伏線が多く、それを書いても読者は着いて来そうな気がした。 それでもこの不思議な未来世界を、擬似体験できてよかった。
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