商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/01/13 |
JAN | 9784062768559 |
- 書籍
- 文庫
新世界より(下)
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新世界より(下)
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商品レビュー
4.3
711件のお客様レビュー
長い長い積読を経てやっと読み終えた。 僕はこれまであまりSFというのは得意ではなかったが、安心する。ああ楽しめるんだなあと。 アニメ界の重鎮である宮﨑駿が生涯をかけて描きたかった作品はアーシュラ・K・ルグィンのゲド戦記であったらしい。結果としてこれは息子の宮崎吾朗が描いたわけであ...
長い長い積読を経てやっと読み終えた。 僕はこれまであまりSFというのは得意ではなかったが、安心する。ああ楽しめるんだなあと。 アニメ界の重鎮である宮﨑駿が生涯をかけて描きたかった作品はアーシュラ・K・ルグィンのゲド戦記であったらしい。結果としてこれは息子の宮崎吾朗が描いたわけであるが、ゲド戦記もSFのジャンルの中では名著と言える。新世界よりを読みながら、この作品もそうなり得る、壮大な物語なのではないかと思った。 本好きとして、この本を通ったことは決して無駄では無い、むしろ本を読む目が鍛えられたと思う。
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何回も読んでいる作品で、人生の中でも1番好きな小説。 『新世界より』は、理想の村に見える社会の裏側にある暗い部分を描くことで、今の社会が抱える問題を鋭く映し出しています。最近、ジョージオーウェルの『動物農場』を初めて読んだのですが、そこでも同じように、良かれと思って作られた社会...
何回も読んでいる作品で、人生の中でも1番好きな小説。 『新世界より』は、理想の村に見える社会の裏側にある暗い部分を描くことで、今の社会が抱える問題を鋭く映し出しています。最近、ジョージオーウェルの『動物農場』を初めて読んだのですが、そこでも同じように、良かれと思って作られた社会が歪んでいく様子が印象的でした。(スクィーラもでてくる) 超能力という設定を使って、権力、知識、自由といった誰もが考える大きなテーマに切り込み、「本当の理想の社会って何だろう?」と読者に問いかけています。 特に興味深いのは、社会の安全と個人の自由が両立できない点です。表向きは完璧な社会でも、その裏では疑問の残る行為が行われていて、安全と自由のバランスの難しさがよく分かります。 また、知識を管理して真実を隠すというテーマは、今の社会でも見られる情報操作の問題とつながっています。真実を知ることで生まれる責任と、知らないことでの幸せという相反する問題は、深く考えさせられます。
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怒涛のストーリー展開に一気読せずにはいられなかった。最後の真実はやっぱりと思う一方で、その現実を突き止めても尚、今の世界を少しずつ変えながら生きていくしかないという現実感があった。
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