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新世界より(下) 講談社文庫
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新世界より(下) 講談社文庫

貴志祐介【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/01/13
JAN 9784062768559

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商品レビュー

4.3

862件のお客様レビュー

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2026/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全巻を通して、とにかく没入感の凄い物語だった。長い作品ではあったけれど、それを感じさせないほど世界に引き込まれ、読み終えたあとの満足感も大きい。 下巻では絶望的な状況がこれでもかというほど続く。追い詰められていく登場人物たちの心情や、その場の空気まで伝わってくるような風景描写には凄まじい臨場感があり、読んでいるこちらまで息苦しくなるようだった。 中でも、真理亜と守の最期はあまりにも救いがなさすぎて辛かった。物語が終わってみれば、幼なじみだった5人のうち3人が犠牲になっている。その事実を改めて考えると、本当にやるせない。 そして何より印象に残ったのが、人間とバケネズミの関係だった。 もちろん、野弧丸が行ったことは到底肯定できないほど残虐だった。それでも、人間がそれまでバケネズミをどのように扱ってきたのかを考えると、単純に「野弧丸が悪だった」とは思えなかった。 人間はバケネズミの生殺与奪の権利を握り、自分たちの都合次第でコロニーそのものを消滅させることさえできる。そんな圧倒的な力を持つ存在に支配される側からすれば、生き残るために反逆を企てること自体は理解できる。 それにもかかわらず、人間たちは「バケネズミが自分たちに逆らうはずがない」と高を括り、彼らをぞんざいに扱い続けた。 先史文明が滅びてから1000年もの時間が経っても、圧倒的な力を手にした者が弱者を支配し、その反発によって再び争いが生まれる。結局、人間は歴史から何も学んでいないのではないか。そんな人類の愚かさを感じた。 そして最後に明かされる、バケネズミの正体。 彼らが「呪力を使えない元人間」だったという事実を知った瞬間、それまで見てきた世界の意味が一変した。 自分たちの社会を維持するために、同じ人間だった者たちを人間ではない存在へと変え、支配する側と支配される側を作り上げた。その事実には、人類の愚かさというより、もはや絶望すら感じた。 誰が善で誰が悪なのか、簡単には割り切れない。 平和な社会を守るためなら、どこまでが許されるのか。 人間とは何なのか。 壮大な物語を楽しませながら、最後にはそんな問いまで突きつけてくる作品だった。 読み終えた今、この長い物語を最後まで読んで本当によかったと思う。

Posted by ブクログ

2026/09/22

創り上げられた世界が素晴らしすぎて感服。 あくまで呪力を持った人間たち視点での善悪を語り続け、ラストで生物の全体像から客観視させ幻滅させにくる構造が天才的だと思った。

Posted by ブクログ

2026/09/17

上から読んでて、多分裏で糸引いてる黒幕みてぇのが最後でてんくんのかなって思ってたけど、そんなことはなかった。貴志さんエロと大量虐殺好きだなぁ。

Posted by ブクログ

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