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チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2010/12/20 |
| JAN | 9784121020888 |
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チョコレートの世界史
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チョコレートの世界史
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商品レビュー
3.8
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※このレビューにはネタバレを含みます
古来よりアメリカ大陸の諸文明では、カカオは特別なものだった。「神の食べ物」の言葉が示すように神への供物として、貨幣として、そして食物として。だがその希少性故に、口にできるのは一部の有力者だった。そこにやってきたのがスペイン人で、彼らはカカオの魅力を知り、プランテーションを経営して大量生産に乗り出した。次第にカカオの価格は低下し、庶民にも広がっていく。さらにカカオは海を越えてヨーロッパへと流入し、そこでも人気を得ることに。カカオはそれだけでは苦味や酸味が強いため、基本的には砂糖を加えた飲料として摂取することになる。それはココアとして親しまれるようになるが、ココアも茶と同様、当初は薬として飲まれることが多かった。そしてこれも同じく、貴族や聖職者など、有力者たちの嗜好品となった。スペインに代わってイギリスやオランダ、フランスが大西洋貿易の主役になると、カリブ海周辺では砂糖やコーヒーとともにカカオも生産され、大西洋三角貿易の一角をなす商品となった。しかしヨーロッパでの主要商品は中国から入る茶で、イギリスなどの国は当時極端な保護貿易を敷いていたためカカオの価格は下がらず、ココアも庶民の間には広まらなかった。 19世紀に入り自由貿易の時代になると、茶やコーヒーと同じくココアにも貿易ネットワークが形成され、ようやく庶民に広がりを見せるようになる。このココア・ネットワークを構築する上で一役買ったのがクエーカー教徒だった。クロムウェル失脚後の王政復古時代に弾圧されたクエーカーは公職につくことができず実業家としての道を歩むほかなかったこと、節約・禁欲を旨としていること、都市住民が多いこと、教会制度と徒弟制がマッチしたこと、医療への関心が高かったことなども、彼らをココア製造へと向かわせた要因だった。そのような中イギリスブリストルで、飲料ではない固形のチョコレートが誕生した。 世界で最初の産業革命の舞台となったイギリスでは、工場でのチョコレート生産が始まった。様々な商品が開発され、鉄道の発達がさらに生産の拡大を促進させる。それとともに、労働者の間にもチョコレートが広まり、商品の売れ行きを伸ばす目的で新聞や自動車を使用した宣伝が定着していく。このようにして大量生産の波に乗ったチョコレート会社は、ロウントリー家に見られるように社会改善にも大きく貢献した。 一部の有力者の間のみで流行したココア(チョコレート)は次第に子ども向けの商品になったが、二つの世界大戦が勃発するとその栄養補給の効率のよさから軍人にも広まった。 戦後も引き続き商品開発や広告展開に力が入れられた結果、チョコレートはインターナショナルな商品としての地位を手に入れたのだった。 興味深い点 ・ココアは果たして薬か食品かという論争が巻き起こる点。どっちでもいいと思いそうなところだが、断食の最中に摂取できるか否かということは宗教の影響力が強かった時代においては重要な問題。 ・ココア・ネットワークの形成と拡大に、クエーカー教徒が一役買った点。 ・家内工業が主流だったベルギーなどではチョコレートプラスアルファの工夫が求められ、結果としてプラリーヌなどの意匠を凝らしたチョコレートが誕生した点。 ・キットカットの誕生と名前の由来
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チョコレートの世界史というタイトルではあるが、読み終えた感想としては”キットカットの世界史”とも言えると感じた。 確か”コーヒーが廻り 世界史が廻る”(臼井隆一郎著)にもあったが、世界中で航海されるようになり、植民地化やインディオや黒人の奴隷化などを経て、時代と共に様々なものが...
チョコレートの世界史というタイトルではあるが、読み終えた感想としては”キットカットの世界史”とも言えると感じた。 確か”コーヒーが廻り 世界史が廻る”(臼井隆一郎著)にもあったが、世界中で航海されるようになり、植民地化やインディオや黒人の奴隷化などを経て、時代と共に様々なものが変容していくのは常なのだろう。 貿易、労働環境、業界再編、そしてクエーカーなど宗教の視点も触れてあるため、読み応えのある一冊であった。
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https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/iwjs0027opc/BB01922819 西図書館2階・小型 588.34/Ta-59
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