商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/12/24 |
JAN | 9784101289533 |
- 書籍
- 文庫
遮光
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
遮光
¥539
在庫なし
商品レビュー
3.6
205件のお客様レビュー
2024.10.28 読了 恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら彼女がまだ生きているかのように今を語り続ける男 男の一人称で語られるその内面と周囲への虚言とのちぐはぐさに戸惑いながらもどんな結末が待っているのか知りたくて読む手が止まらない不思議な物語だった。 男が迎えた結末は理...
2024.10.28 読了 恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら彼女がまだ生きているかのように今を語り続ける男 男の一人称で語られるその内面と周囲への虚言とのちぐはぐさに戸惑いながらもどんな結末が待っているのか知りたくて読む手が止まらない不思議な物語だった。 男が迎えた結末は理解できるものではなかったけど失くした純愛の行き着く先のひとつなのかなとは思った。
Posted by
亡くなった恋人の小指を盗んでそばにおいておく…というやばい主人公。 挙動が頭からつま先までおかしいのだけれど、語り口調は至って冷静で客観的でもある。暴力や演技がかった行動も淡々と実況されるので、いっそ思考もおかしくなってくれないかと思いました。 できた瘡蓋を、痛い、キモいと思...
亡くなった恋人の小指を盗んでそばにおいておく…というやばい主人公。 挙動が頭からつま先までおかしいのだけれど、語り口調は至って冷静で客観的でもある。暴力や演技がかった行動も淡々と実況されるので、いっそ思考もおかしくなってくれないかと思いました。 できた瘡蓋を、痛い、キモいと思いながらも剥がしたりほじくるのが愉しいような…危うい感覚を思い出しました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本人もあとがきで触れていたが、「銃」とかなり似ていると思った。構成も文体も。その上で本作の主人公の方が理解できる所は多く感じた。 ラストシーンも「銃」と似ているが、このシーンの美しさは本作特有のものであると感じた。そして僕はこれがかなり好きだった(「銃」のラストも好きだったが)。 久々に「何もかも憂鬱な夜に」を読みたくなった。
Posted by