商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/11/27 |
JAN | 9784101287546 |
- 書籍
- 文庫
さよなら渓谷
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さよなら渓谷
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商品レビュー
3.7
215件のお客様レビュー
なんか…切ないなぁ。溜息が出ちゃう。 でも嫌いじゃないなぁ。 緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母が容疑者に浮かぶんだけど…。現場取材を続ける記者は容疑者の隣家で暮らす夫婦(?)が、ある重大事件に関与している事実を掴む… って、内容なんだけど。 幼児殺害事件がメイン...
なんか…切ないなぁ。溜息が出ちゃう。 でも嫌いじゃないなぁ。 緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。実母が容疑者に浮かぶんだけど…。現場取材を続ける記者は容疑者の隣家で暮らす夫婦(?)が、ある重大事件に関与している事実を掴む… って、内容なんだけど。 幼児殺害事件がメインだと思うでしょ…普通。 違うの…隣の夫婦がメインなの。 うまい具合に話がすり替わっていくのよ… 中盤あたりから16年間の回想形式で話は進むんだけど…情景が鮮明に浮かぶの。 この小説を好きというのは憚られると思うけど… ひきこまれちゃうなぁ… 実際、自分の身におきたら…ふざけんなっ! ではすまないんだけどね。
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吉田修一さんの本をちゃんと読むのは初めて。悪人の映像が私には強烈すぎて、活字で体験するのは躊躇っていた作家さんである。 悪人もこのさよなら渓谷も、事件がテーマだろう。そしてそれは女性には耐え難い事件がありありと描かれて、無情にも展開し結末はそうなってしまう。 さよなら渓谷ではそ...
吉田修一さんの本をちゃんと読むのは初めて。悪人の映像が私には強烈すぎて、活字で体験するのは躊躇っていた作家さんである。 悪人もこのさよなら渓谷も、事件がテーマだろう。そしてそれは女性には耐え難い事件がありありと描かれて、無情にも展開し結末はそうなってしまう。 さよなら渓谷ではその事件を起点として加害者と被害者がまた接点を持つ。どちらの苦悩も良く描かれていてこのような事件が起こらない事を願いながら読む。 展開的にはありえない方向に進んだと思う。女性の作家さんならこの展開は無いような気がするが、そうしたところも含めて怖さドキドキがあったのは作者の意図したところにハマッタのではないかと思う。
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