商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/11/17 |
JAN | 9784062166454 |
- 書籍
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砂の王国(下)
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砂の王国(下)
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商品レビュー
3.5
111件のお客様レビュー
元ホームレスによる、宗教設立物語。下巻はその、最盛期から破滅まで。 最後は主人公木島の精神不安による、自滅にしか感じられなかった。龍斎の教義論にはシビれた。
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大ボリュームのエンタメ大作。ざっと書くと元証券マンがホームレスにまで地に落ち(ここからスタート)そこから這い上がり新興宗教団体を立ち上げ、崩れていく様を描く物語。言うなればホームレス期が1部、宗教黎明期が2部、衰退期が3部といったところか。とにかくホームレス時代の語りが面白い。地...
大ボリュームのエンタメ大作。ざっと書くと元証券マンがホームレスにまで地に落ち(ここからスタート)そこから這い上がり新興宗教団体を立ち上げ、崩れていく様を描く物語。言うなればホームレス期が1部、宗教黎明期が2部、衰退期が3部といったところか。とにかくホームレス時代の語りが面白い。地に落ちた主人公の絶妙ならざる語りが流石の荻原浩さんと思える。中盤で出て来る競馬の場面は圧巻。ある意味でこの小説の最大の盛り上がり場所かと思われる。 下巻では勢いを増してきた宗教「大地の会」とは裏腹に主人公である山崎(木島)の心労と体調がどんどん悪くなっていく様子が描かれる。それに加えて彼の過去が小出しに少しずつ出て来るようになり、何故宗教なのかが分かり始める。この物語のとんでもない所は過去の掘り返すことが極端に少ない点。これだけのページ数で主役3人の過去身辺が殆ど描かれないのは異例といってもいいくらい。ラストの不気味さも含めすべてがあいまいで虚構に満ちた作品に仕上げたい荻原さんの考えがあったのかもしれない。人間の「業」をまざまざと見せつけられた怪作。
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率直な感想としては、怖い、が適当かと。 暴走していく組織をどこか冷めた目で見つめる様は不気味でもある。 最後まで読ませる力はさすがだと思うが。
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