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抱擁、あるいはライスには塩を
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/11/05 |
JAN | 9784087713664 |
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抱擁、あるいはライスには塩を
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商品レビュー
4.1
239件のお客様レビュー
大正時代に建てられたお屋敷に住む柳島家3代の物語。ロシア人の祖母や叔父叔母、親が違うきょうだいも同居する大家族。大学以外は通わせないという変わった教育方針や愛人との穏やかな関係など、柳島家ならではの暮らしが、それぞれの家族によって語られていった。 経済的に恵まれているからこその...
大正時代に建てられたお屋敷に住む柳島家3代の物語。ロシア人の祖母や叔父叔母、親が違うきょうだいも同居する大家族。大学以外は通わせないという変わった教育方針や愛人との穏やかな関係など、柳島家ならではの暮らしが、それぞれの家族によって語られていった。 経済的に恵まれているからこその、この家での数々の当たり前が、私の思う普通とは違い興味深かった。この家のなかでは、誰もが守られていて、独自の世界観があった。この環境から外に出たときのギャップを経験して、皆が成長していく様子は、面白かった。 複雑な人間関係をすんなり受け入れて、何事もないかのように生活している柳島家の人達も時の流れとともに変化していく。その様子も興味深かった。別れもあり、大家族もいつかは1人になっていくだろうという現実も感じた。 文中の言葉では、菊乃と百合と桐之輔の姉弟の合言葉「ライスには塩を」(自由万歳)と、柳島家の合言葉「みじめなニジンスキー」(かわいそう)、「かわいそうなアレクセイエフ」ありがとう、とか、お互いに)が印象的だった。その家でしか通用しない言葉があると、口にすればいつでもその頃に戻れそうだ。 594ページの長編だったけれど、複雑な家族関係と家族の有り様が細かく描かれていて、読むのが楽しかった。と、同時に栄枯盛衰も感じた1冊だった。
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都会の外れにある洋館に住む『風変わり』な家族の46年間のお話。 学校に行かせない、ということが、変わってるのかと思いきや、色々奇妙。でも、それは私の考えが偏っているだけで、本当は私の家族だって他の人から見たら変わってるのかもしれない。おそらく、この家族から見たら、そう思われるに違...
都会の外れにある洋館に住む『風変わり』な家族の46年間のお話。 学校に行かせない、ということが、変わってるのかと思いきや、色々奇妙。でも、それは私の考えが偏っているだけで、本当は私の家族だって他の人から見たら変わってるのかもしれない。おそらく、この家族から見たら、そう思われるに違いない。 読後感は、なんか寂しいです。でも、悪い感じではないです。
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文章が美しかった。 この家庭は特殊かもしれないが、こういう生き方もあるんだと思うと、少し心が軽くなった。
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