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フランケンシュタイン 光文社古典新訳文庫
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フランケンシュタイン 光文社古典新訳文庫

メアリーシェリー【著】, 小林章夫【訳】

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フランケンシュタイン 光文社古典新訳文庫

880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2010/10/12
JAN 9784334752163

フランケンシュタイン

¥880

商品レビュー

3.9

96件のお客様レビュー

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2026/05/31

廣野由美子さんの「批評理論入門」を読みたく、まずはその本に置いて題材にされている作品を読もう!とのことで手に取った。レビューを見ていると同じ動機の方が結構いらっしゃるのでこちらの批評理論入門の名著ぶりがよくわかる。 また動機こそ外発的なものではあったが、(当然と言えば当然だが)本...

廣野由美子さんの「批評理論入門」を読みたく、まずはその本に置いて題材にされている作品を読もう!とのことで手に取った。レビューを見ていると同じ動機の方が結構いらっしゃるのでこちらの批評理論入門の名著ぶりがよくわかる。 また動機こそ外発的なものではあったが、(当然と言えば当然だが)本作自体も歴史に残る名著だった。200年近く前の作品だとは思えないほどのすさまじい出来の作品である。『科学者が人造人間をつくる』というアイディアを流用した形で多数の映像作品やフィクションが作られたことからして発想も一級品だし、作品の中に含まれる思想や主張も現代にも通底するものがある。「産む」という行為に接続する恐怖をこの時代の女性がここまで生々しく描き、かつそれを直接的に女性で表現せずに「男の科学者」として演出して見せたのはまさに「発明」と感じた。 仮にこの作品が「女性科が人造人間を産み出す」という筋書きだったならそれは単に「女性の問題」だけに片付けられていたように思う。それを「男性の科学者」として設定することで、「産むという恐怖」を性別やジェンダーに囚われない人類に共通の感情だと意味づけたのだ。「妊娠出産とは女性という性に紐づけられたものである」と片付けるのではなく、「どのような人間であれ、自分が何かを産み出し、それが自我をもって自らに迫りくるということはある種の恐怖を伴う」という命題を提示し、「現状、女性という性だけが引き受けることになる妊娠という行為はどのような恐怖を孕んでいるのか」ということを全人類に向けて問いかけている。男性が「産む」という側に立った時にどういうことが起こるのか。母性神話やキラキラしい生殖賛美だけではない「妊娠」というものに対しての根源的な再考を促す問いをこの作品は投げかけているようにも思う(勿論通常の出産と今回の人造人間の製造は何もかもが違うというのも承知のうえである。また私自身妊娠出産をしている人に対しての批判の意図は一切なく、それが尊く素晴らしい行いであることに異論はないことは念のため)

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2026/05/09

自分が怪物を作り出したばかりにジュスティーヌを無実の罪で死なせ、そのくせ怪物との約束を果たしたくないとダラダラ過ごし、エリザベスに危険が及ぶと想像もせず結婚したり道中の旅行を楽しんだり...。フランケンシュタインのあまりの身勝手ぶりに始終腹が立っていた。まず裁判のときに狂人と思わ...

自分が怪物を作り出したばかりにジュスティーヌを無実の罪で死なせ、そのくせ怪物との約束を果たしたくないとダラダラ過ごし、エリザベスに危険が及ぶと想像もせず結婚したり道中の旅行を楽しんだり...。フランケンシュタインのあまりの身勝手ぶりに始終腹が立っていた。まず裁判のときに狂人と思われてでも怪物の証言をしろよ!!ジュスティーヌを庇えよ! 怪物の方は醜い容姿のため手酷く扱われてしまうところが今のルッキズム社会では可哀想に感じる。人を殺したことを正当化している時点で認知は歪みまくっており、擁護はできないが。

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2026/05/09

メアリー・シェリー著、小林章夫訳『フランケンシュタイン(光文社古典新訳文庫 ; K-Aシ-5-1)』(光文社) 2010.10発行 2021.1.14読了 あらすじ  天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生...

メアリー・シェリー著、小林章夫訳『フランケンシュタイン(光文社古典新訳文庫 ; K-Aシ-5-1)』(光文社) 2010.10発行 2021.1.14読了 あらすじ  天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生物は、その醜悪な姿のためフランケンシュタインに見捨てられる。やがて知性と感情を獲得した「怪物」は、人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外されて……。 感想  なぜヴィクターはエリザベスが狙われる可能性を考えつかなかったのだろう。怪物が自分の近しい人間から手をつけることは、明らかなはずなのに。そこまでエリザベスを愛していなかったんじゃないのか。ヴィクターは、自分の命と人類の命運を天秤にかけて、後者を選んだわけだけど、どうしてエリザベスのことを失念してしまったのだろうか。私は、ヴィクターは英雄になりたかっただけじゃないのか、と考えている。この物語の時代設定は1790年代である。私は、ヴィクターの性格傾向を、デイヴィッド・リースマン著『孤独な群衆』の理論で説明できるのではないかと考えている。つまり、ヴィクターは内部指向なのではないかと。この辺りはまたじっくりと考察したい。  また、怪物については、「いのちは自分のものか?」という観点から考察できるのではないか。怪物は最期まで創造主の思惑から逃れることができなかった。そこにはキリスト教的世界観が前提とされている。著者はイギリス人なので仕方がないのかもしれないが、私は、大庭健著『いのちの倫理』の考え方を採用して、怪物が生き延びる選択肢はなかったのか考えてみたい。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011007561

Posted by ブクログ

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