1,800円以上の注文で送料無料

フランケンシュタイン の商品レビュー

3.9

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/05/09

自分が怪物を作り出したばかりにジュスティーヌを無実の罪で死なせ、そのくせ怪物との約束を果たしたくないとダラダラ過ごし、エリザベスに危険が及ぶと想像もせず結婚したり道中の旅行を楽しんだり...。フランケンシュタインのあまりの身勝手ぶりに始終腹が立っていた。まず裁判のときに狂人と思わ...

自分が怪物を作り出したばかりにジュスティーヌを無実の罪で死なせ、そのくせ怪物との約束を果たしたくないとダラダラ過ごし、エリザベスに危険が及ぶと想像もせず結婚したり道中の旅行を楽しんだり...。フランケンシュタインのあまりの身勝手ぶりに始終腹が立っていた。まず裁判のときに狂人と思われてでも怪物の証言をしろよ!!ジュスティーヌを庇えよ! 怪物の方は醜い容姿のため手酷く扱われてしまうところが今のルッキズム社会では可哀想に感じる。人を殺したことを正当化している時点で認知は歪みまくっており、擁護はできないが。

Posted byブクログ

2026/05/09

メアリー・シェリー著、小林章夫訳『フランケンシュタイン(光文社古典新訳文庫 ; K-Aシ-5-1)』(光文社) 2010.10発行 2021.1.14読了 あらすじ  天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生...

メアリー・シェリー著、小林章夫訳『フランケンシュタイン(光文社古典新訳文庫 ; K-Aシ-5-1)』(光文社) 2010.10発行 2021.1.14読了 あらすじ  天才科学者フランケンシュタインは生命の秘密を探り当て、ついに人造人間を生み出すことに成功する。しかし誕生した生物は、その醜悪な姿のためフランケンシュタインに見捨てられる。やがて知性と感情を獲得した「怪物」は、人間の理解と愛を求めるが、拒絶され疎外されて……。 感想  なぜヴィクターはエリザベスが狙われる可能性を考えつかなかったのだろう。怪物が自分の近しい人間から手をつけることは、明らかなはずなのに。そこまでエリザベスを愛していなかったんじゃないのか。ヴィクターは、自分の命と人類の命運を天秤にかけて、後者を選んだわけだけど、どうしてエリザベスのことを失念してしまったのだろうか。私は、ヴィクターは英雄になりたかっただけじゃないのか、と考えている。この物語の時代設定は1790年代である。私は、ヴィクターの性格傾向を、デイヴィッド・リースマン著『孤独な群衆』の理論で説明できるのではないかと考えている。つまり、ヴィクターは内部指向なのではないかと。この辺りはまたじっくりと考察したい。  また、怪物については、「いのちは自分のものか?」という観点から考察できるのではないか。怪物は最期まで創造主の思惑から逃れることができなかった。そこにはキリスト教的世界観が前提とされている。著者はイギリス人なので仕方がないのかもしれないが、私は、大庭健著『いのちの倫理』の考え方を採用して、怪物が生き延びる選択肢はなかったのか考えてみたい。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011007561

Posted byブクログ

2026/05/07

ちょっと!思ってたストーリーと違うんだけど!という発見があるから原典を読みたくなる。 そもそも怪物じゃなくて科学者の名前だったのか。 ホラーというより生命を創造するという禁忌を犯したが故の悲劇だと思った。 申し訳ないけど、博士に対する同情心は一切湧かなかったな。 愛を求めて暴走す...

ちょっと!思ってたストーリーと違うんだけど!という発見があるから原典を読みたくなる。 そもそも怪物じゃなくて科学者の名前だったのか。 ホラーというより生命を創造するという禁忌を犯したが故の悲劇だと思った。 申し訳ないけど、博士に対する同情心は一切湧かなかったな。 愛を求めて暴走する怪物が思いのほか人間臭くて哀れだった。 普通に考えて彼の立場はかなり辛い。

Posted byブクログ

2026/05/06

今なお読んでおもしろい古典。 当時では珍しい女性作家の手であり、作中の手紙という形でエピソードがあかされる変則的な構造を持っている。 殺人を重ねる怪物の恐ろしさ、それを生みながらも向き合わず、すべてを破滅させてしまったフランケンシュタインなどのキャラクター性は、現代のエンタメ作品...

今なお読んでおもしろい古典。 当時では珍しい女性作家の手であり、作中の手紙という形でエピソードがあかされる変則的な構造を持っている。 殺人を重ねる怪物の恐ろしさ、それを生みながらも向き合わず、すべてを破滅させてしまったフランケンシュタインなどのキャラクター性は、現代のエンタメ作品とも遜色ない。

Posted byブクログ

2026/04/26

ホームズパスティーシュから。 読み始めるまでは「フランケンシュタイン」という名前の、呻き声しか発せない恐ろしい怪物だと思っていた。 全部間違っていた。 頗る饒舌で理知的な彼が求めたのは、人とのささやかな繋がりだったのに、人間たちは彼の見た目だけでそれを拒絶した。孤独と疎...

ホームズパスティーシュから。 読み始めるまでは「フランケンシュタイン」という名前の、呻き声しか発せない恐ろしい怪物だと思っていた。 全部間違っていた。 頗る饒舌で理知的な彼が求めたのは、人とのささやかな繋がりだったのに、人間たちは彼の見た目だけでそれを拒絶した。孤独と疎外感が、彼を本物の「怪物」にしてしまった。 本当の怪物は、彼を創造し、責任を取らなかった大学生。彼の末路。 作者が約200年前を生きた、20歳の女性だった事にも驚く。 きっと1000年後も褪せない名作。

Posted byブクログ

2026/03/23

初めての訳書。 新訳だからか読みやすかったが、自身の知識の至らなさゆえに想像が難しいところがちらほらとあった。 綺麗な情景を思い浮かべれるようになったらまた読みたい一冊。

Posted byブクログ

2026/02/27

ホラーの古典的傑作という前知識で読み始めたら、詩的な表現や思いがけない旅路の美しい描写に引き込まれた。この美しさが怪物の恐ろしさと悲しさを一層際立たせている。

Posted byブクログ

2026/02/25

ギレルモ・デル・トロ監督の映画を観て、読みたくなった。 ヴィクターの苦しみは、自ら生み出した怪物への嫌悪感とそれへの恐怖で、そこには自分の行いへの罪悪感はあまり描かれていない。 それは、1,800年前後がそういう時代だったのか、ヴィクターがそういう人間だったからなのか。 おそ...

ギレルモ・デル・トロ監督の映画を観て、読みたくなった。 ヴィクターの苦しみは、自ら生み出した怪物への嫌悪感とそれへの恐怖で、そこには自分の行いへの罪悪感はあまり描かれていない。 それは、1,800年前後がそういう時代だったのか、ヴィクターがそういう人間だったからなのか。 おそらくは、後者。 終盤、さまざまなことがあって失意や絶望味わっているときも、その気持ちは翻って復讐へと向かう。 あまりにも自分本位。 怪物は、彼の語るところを読むと、最初驚くべき清らかな精神を持っていて、それがいくつかの経験を経て自分の姿や存在そのもので苦しむようになるのが、読んでいて辛かった。 彼の願望は、生きている以上当然かもしれない。 最終的に拒否されて、復讐に向かうのも、同意したり受け入れたりはできないけれど、そういうふうになってしまうのかもと。 怪物もキリスト教関係の本を読んでいたので、罪悪感を感じるのではという気もするが、感じてはいない。 自分を憐れむ気持ちが大きすぎるからかも。 和解することなく、復讐と復讐への復讐。 そして破滅。 ヴィクターと怪物の物語は、でもその話を聞いていて、瀕死のヴィクターを友達と呼んだ船の上のウォルトンの健康的な前向きさによって救われている。 デル・トロの映画とは一部ストーリーも違うし、描かれ方も異なるけれど、読んでおきたかった一冊。

Posted byブクログ

2026/02/11

 この本は、廣野由美子先生の『批評理論入門』を読むために読みました。だって、廣野先生、『フランケンシュタイン』をバラバラに解剖するようなので、元ネタ知らなきゃ苦しいでしょう。  だから、この感想は廣野先生に課題を提出する気持ちで書きました。(あくまで気持ちだけです。内容はいつもの...

 この本は、廣野由美子先生の『批評理論入門』を読むために読みました。だって、廣野先生、『フランケンシュタイン』をバラバラに解剖するようなので、元ネタ知らなきゃ苦しいでしょう。  だから、この感想は廣野先生に課題を提出する気持ちで書きました。(あくまで気持ちだけです。内容はいつもの感想で~す!)  まずはじめに、この本の感想を書くひとのお約束なので、わたしも怪物とフランケンシュタインの関係について書いときます。(ここは形式的なものなので、飛ばしてください!) 「みんなが知ってる怪物くんは怪物で、そのお伴のフランケンも怪物です。一方、この本の怪物はもちろん怪物ですが、フランケンシュタインは怪物ではないけれど、怪物をつくったある意味怪物です。したがって、みな怪物です。」以上 ※お願い・・・次に感想を書くひとは、江川卓さんとか松坂大輔さんでお願いします。  さて、本題に戻りましょう。  本書はひとことで言うと「ツッコミ所にあふれた小説」と感じました。つまり、解釈の余地が大きいのです。レマン湖とかネス湖くらいあります。  わたしがヘタにつっこむと、廣野先生にピシッと指摘されそうで、簡単には手が出せません。  それでも勇気をふり絞って、書いておきます!  勇気その①、ひとつは「科学」についてです。  文庫うらの内容紹介には「天才科学者フランケンシュタイン」と書いてあります。本文中にも、フランケン(あと略)は科学に興味あるような書きっぷりです。  しかし、彼は理系臭がゼロ?わたしは感じないです。彼、たいがい「秘密」ですまします。  作者のメアリー・シェリーさんが「科学」を小説に取り入れたのは、その当時、「科学」が時代的に無視できない存在になっていたからではないでしょうか。  もしも「科学」を取り入れなければ、怖さのリアリティは消失し、単なる魔法話や昔話になってしまうように思います。  だから、最近の「クローン生物」みたいなのを先取りしたというよりも、神ではなく人間が人間をつくるお話に「科学」を組み合わせたアイデアがよいのかなと思います。  それでは、勇気その②です。  小説の構成がよいです。三層構造です。まるで、丸ごとの栗がはいった、栗まんじゅうです。もちろん、木の実好きの怪物は栗です。すばらしいハーモニーです!  そして文章がよいです。やわらかな、詩情・旅情あるれる文章です。登場人物たちは、きっとお目目がキラキラだと思います。そうなんです、この本は「少女マンガ」みたいな感じです。  もう、面食いな美男美女しかいないように感じてしまします(除く怪物)。  だから、もしもわたしが、作中に登場してしまったら「醜悪」とかいわれないか心配です。言語能力や運動能力ではわたしをはるかに上回る怪物ですが、さすがに容貌は怪物には勝っていると信じたいのです。(笑)  もともと怖いお話として書きはじめられた本書です。怪物も登場するホラー小説なので、読み手は自分の怖いものを思いながら読むのがよいと思います。  わたしはというと、お目目がキラキラした、とっても少女マンガな、命に向きあう愛の小説として読んじゃいました!  廣野先生から赤点もらいそうです。(^_^;)

Posted byブクログ

2026/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天才科学者フランケンシュタイン 自然の掟に反する創造 幼い弟ウィリアム、家政婦ジュスティーヌ、 親友クラーヴァル、妻エリザベスらの死 人間の醜さを知り、愛を求めた怪物 愛に育ち、絶望と復讐を知った科学者

Posted byブクログ