商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
| 発売年月日 | 2010/07/10 |
| JAN | 9784326101962 |
- 書籍
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民主政の不満 公共哲学を求めるアメリカ(上)
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民主政の不満 公共哲学を求めるアメリカ(上)
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NHKの「ハーバード白熱教室」で有名になったマイケル・サンデル教授による著作。宗教や道徳等の「Good」よりも個人の選択や権利等の「Right」を重視するリベラリズムは当然のことだと感じていたが、実はそうではないらしい。米国の憲政の歴史の中でリベラリズムがどのように形成され、そ...
NHKの「ハーバード白熱教室」で有名になったマイケル・サンデル教授による著作。宗教や道徳等の「Good」よりも個人の選択や権利等の「Right」を重視するリベラリズムは当然のことだと感じていたが、実はそうではないらしい。米国の憲政の歴史の中でリベラリズムがどのように形成され、それがどのような課題を抱えているかサンデル教授は本書で具体的に述べている。 本書が執筆されたのは2010年であるが、2017年に第1次トランプ政権が誕生している。これまでリベラリズムをけん引してきた米国でなぜトランプ氏が大統領に選ばれたのか理解できなかったが、サンデル教授の指摘した課題が一気に顕在化してアンチリベラリズムの流れにつながったようだと自分なりの解釈ができるようになった。 巻末には本書を監訳した小林先生らの解説も掲載されているが、政治哲学の位置関係「原子極~中道~全体極」の位置関係が示されており、現在の政治を取り巻く動きを理解するのにも役立つ。 これから本書の下巻を読むが、現代政治を理解する手掛かりが得られるかもしれない。
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アメリカ憲政史の本であり、かなり文章が分かりにくかった。 ただし、「国家は中立的であってはならない。」という事は読み取れた。「違憲立法審査権」の経緯も語られている。 コミュニタリアニズムとは、リベラリズムとは一線を画した「国家への自由」を前提としている。国家は「善とは何か」や「道徳」を示すべきではあるが、それを強制するのではなく、熟議の中で示すべきだ、という発想に基づく。これは強制されたファッショではなく、あくまでも個々の自由は、もちろん前提である。そのなかで、共同体の一員としての義務や責務は存在する(陪審員制度や徴兵制など。これはルソーやレーニン、カントも主張している。)。今までは「国家と人民の対立構造」で国家は捉えられてきたが、その意味でコミュニタリアニズムは一線を画している。 私は信条としてはリベラリストであるとは思ったが、「議論の場」は設けるべきであると考える。熟議を前提としない、権利の主張は利益団体と化すとサンデルは述べているし、そのなかで結論を導く行為は、大いに意義はあると考える。
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