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昭和16年夏の敗戦 中公文庫
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昭和16年夏の敗戦 中公文庫

猪瀬直樹(著者)

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昭和16年夏の敗戦 中公文庫

712

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2010/06/22
JAN 9784122053304

昭和16年夏の敗戦

¥712

商品レビュー

4

189件のお客様レビュー

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2025/11/07

太平洋戦争開戦前に、当時30代だった各界のエリートたちを集めて作られた総力戦研究所という組織があった。そこで与えられた使命は日米戦の予測、その結果は日本必敗だった。緒戦は優勢だが、やがて石油などの資源が枯渇し、さらにそれを輸入するシーレーンが確保できず敗戦を迎えるというもので、実...

太平洋戦争開戦前に、当時30代だった各界のエリートたちを集めて作られた総力戦研究所という組織があった。そこで与えられた使命は日米戦の予測、その結果は日本必敗だった。緒戦は優勢だが、やがて石油などの資源が枯渇し、さらにそれを輸入するシーレーンが確保できず敗戦を迎えるというもので、実際の戦争の経過を正確に予想していた。しかし、その結論を政府は無視する。その時に少しでも耳を傾けていれば、と思うのは今さらだろうか。NHKスペシャル「シミュレーション」の原作だが、本は時間軸が前後して描かれているのでとても分かりにくい。NHKの番組の方がはるかに分かりやすく面白いのだが、総力戦研究所の所長の遺族から難癖をつけられたことが残念だった。

Posted by ブクログ

2025/09/18

NHK「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦」を一緒に見た夫が、「なぜドラマ化すると余計な要素を付けたし、安直(で不正確)なストーリーにしてしまうのか、残念だ」と言っていたのが気になり、原作となる本を読んでみました。読み終わった結果、同感です。 前出のドラマに興味を持ったかたは、...

NHK「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦」を一緒に見た夫が、「なぜドラマ化すると余計な要素を付けたし、安直(で不正確)なストーリーにしてしまうのか、残念だ」と言っていたのが気になり、原作となる本を読んでみました。読み終わった結果、同感です。 前出のドラマに興味を持ったかたは、ぜひとも本書を読んでもらいたいです。本の主題はエリートたちの到達したシミュレーション結果やその結果のもたらした(あるいはもたらすことのできなかった)影響ではありません。もっと長期的で実際的な当時の日本という国の国際背景と国民・天皇・政治や軍統帥部の関係性を細かに描き出してくれている本です。ドラマでは、エリートたちが勇気と知性で完成させたシミュレーション結果があったにもかかわらず、開戦を推し進める軍部によって握りつぶされ、無謀な戦争が始まってしまった的な印象を持たせるものでしたが、本を読んでわかるのは、勝ち目のないことなど皆が認識していたことであり、誰も戦争をしたくなかったのに、現実には戦争が起こってしまった、これは不幸であるし本当に恐ろしいことだということです。できれば、戦後80年という節目に、より多くの人とこの恐ろしさを共有したいと思いました。

Posted by ブクログ

2025/09/17

敗戦の原因論にフォーカスするなら、根本問題は総力戦研究所の悲劇ではなく、明らかに国家ガバナンスの欠陥。国務と統帥の二元化された政治機構では、かりに総力戦研究所に強力な判断権限を持たせたとしても、強制権が有名無実になること必至。それを匂わす陳述が、東京裁判での東條英機から発せられた...

敗戦の原因論にフォーカスするなら、根本問題は総力戦研究所の悲劇ではなく、明らかに国家ガバナンスの欠陥。国務と統帥の二元化された政治機構では、かりに総力戦研究所に強力な判断権限を持たせたとしても、強制権が有名無実になること必至。それを匂わす陳述が、東京裁判での東條英機から発せられたのは何とも皮肉。

Posted by ブクログ

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