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昭和16年夏の敗戦 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2010/06/22 |
| JAN | 9784122053304 |
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昭和16年夏の敗戦
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昭和16年夏の敗戦
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【理念・構想を実現する為の組織の中に埋め込まれた、理念を壊してしまう構造】 ・日本の終戦(敗戦)日は、ポツダム宣言受諾が玉音放送によって伝えられた昭和20年(1945年)8月15日 ・では何故、昭和16年(1941年)夏の敗戦、なのか?それは、官民のbest&bright...
【理念・構想を実現する為の組織の中に埋め込まれた、理念を壊してしまう構造】 ・日本の終戦(敗戦)日は、ポツダム宣言受諾が玉音放送によって伝えられた昭和20年(1945年)8月15日 ・では何故、昭和16年(1941年)夏の敗戦、なのか?それは、官民のbest&brightestを集結させて組成した『総力戦研究所』の模擬内閣が、日本敗戦の結論を出したのが昭和16年8月だったから ・政治的/組織的しがらみのない若きエリートで構成された研究所が、定量的、科学的根拠に基づいて日米戦の日本必敗の結論を出したにも関わらず、何故日本は戦争に突入してしまったのか?東條英機は元々戦争回避派であり天皇からもその期待を寄せられていたにも関わらず、開戦を止められなかったのは何故か?開戦の経緯を総力戦研究所の視点から紐解くことで、当時の日本の袋小路に追い込まれた状況や、意思決定プロセスの欠陥を明らかにする ----------------- ・p.180の「南方作戦遂行の場合の石油需給バランス試算表」を見て衝撃を受けた。1-2年で備蓄が底をつく前に南下してインドネシアの石油を獲得し日本に送るという一本足打法且つ都合の良い前提に成り立った作戦が、石油を運ぶ商船がアメリカに攻撃されることであっけなく崩壊、その後の日本の状況は凄惨を極める。このリスクも総力戦研究所は明確に予測していた ・当時の日本政府の意思決定の欠陥を指摘するのは簡単だが、実際には、ABCD包囲網で追い込まれた日本が、①開戦しない→中国から撤退/開戦する→米国に負ける、②現状が長引くと石油備蓄が減り戦闘能力がさらに低下する、③ハルノートによる最後通牒、④であれば奇襲で出鼻を挫いて短期決戦、という様に開戦に追い込まれていった構図がある ・三浦英之さん『五色の虹』に書かれた満州建国大学の五族協和や、この総力戦研究所など、発想そのものは当時先進的且つ意義のある試みであった(と考えられる)にも関わらず、どちらもそれを生かしきれない構造的対立(矛盾?)があったように思う(五族協和vs.日本による統治、横串合理的組織vs.硬直的意思決定構造) ・企業経営においても、組織・意思決定構造と、個別の打ち手の見極めは非常に重要だと感じた •最後の猪瀬さんと石破さんの対談も読み応えがある ・そういえば、自分は学生時代模擬国連に参加したことがあり、そこでロールプレイした弱小国代表として感じたフラストレーションが今のキャリアに影響を与えていることを思い出した。模擬なんて学生のお遊びと思ったこともあったが(失礼)、一定の意味はあったのかな
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太平洋戦争の結果をシュミレーションする組織があった事を初めて知った。負けると分かっていても、開戦へ進んでしまった背景を垣間見ることができた。政治には目的があって、事実がそれに追随する。
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夏なので戦争関連の本をということと、総力戦研究所、模擬内閣という組織が面白そうだったので読んでみた。資源を持たない極東の小国が、なぜ開戦という判断をしてしまったのか、という反省が、図らずもの各省庁や軍部の空気から切り離されてフラットにシミュレーションに臨むことができた総力戦研究所...
夏なので戦争関連の本をということと、総力戦研究所、模擬内閣という組織が面白そうだったので読んでみた。資源を持たない極東の小国が、なぜ開戦という判断をしてしまったのか、という反省が、図らずもの各省庁や軍部の空気から切り離されてフラットにシミュレーションに臨むことができた総力戦研究所の営みを軸に解き明かされており、興味深く読んだ。また、猪瀬直樹は執筆当時36歳とのことで、精緻な取材ぶりとキレのある筆致に驚いた。 首相や議会が大本営の暴走を止められない構造的な欠陥(そして明治の時代は元勲によって属人的に抑え込まれていたこと) 本来意思決定を規定すべきデータ(石油の需給)が、開戦ムードに流され都合よく作られてしまったこと 開戦後は模擬内閣の想定をなぞるように、緒戦に勝利しながらもシーレーンが確保できず燃料が入手できず、ジリ貧のなか国力の違いにより総力戦に敗れた この本に限らず理性的な海軍、感情的な陸軍、という対比をよく目にする。陸海軍の取り組みの解像度、特に満州、中国での活動について理解したいので、また適当な本を探してみよう。
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