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蛇行する川のほとり 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/06/24 |
JAN | 9784087465884 |
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蛇行する川のほとり
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蛇行する川のほとり
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商品レビュー
3.7
171件のお客様レビュー
恩田陸さんの作品は世界に行きたくて時々読みたくなります でもなぜだろうか、この人の作品は読み終わってみると、毎回なんだか消化不良です 読んでる間はその世界を楽しめるのに 「はー、面白かった」「読み切った」とならないのはなんでだろう? そう思いながらまた読みたくなるんだろうけど
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※このレビューにはネタバレを含みます
1992年にデビューした恩田陸氏による作品。文芸誌に分割掲載されたのち、2004年に単行本化。 強いてラベリングするならば、ミステリー系青春小説!? ・・・ 恩田氏お得意の群像劇系の作品。 構成としても4章からなる各章を一人称で語らせるもの。この手法も馴染んできました。 ・・・ 第一章は毬子の視点。 高校二年生の美術部。まだ純真。高校三年の憧れの先輩二人(女)と演劇祭の舞台背景作成のため、先輩の家(女ですよ)にお泊りにいくということでウキウキ。 また、親友がダブルデートを仕組んで他校の男子と知り合いになったり、身辺に動きがあります。ただし、先輩の家にお泊り合宿すると、物事は予想しない展開になってゆきます。 第二章は芳野の視点。 彼女は高校三年の美大志望の女の子。香澄という相棒とともに、学校でも超然とした様子に映る彼女からの視点。非常に冷静に世界を観察し、毬子のあどけなさ、相棒の香澄の分からないところ、香澄の家での女子合宿への闖入者たる月彦(香澄の従弟)やその友暁臣の心情を読み取り、時に牽制し、時に操ろうとします。 第三章は真魚子の視点。 ってか名前が妙に少女マンガっぽい雰囲気。 彼女は毬子の親友。素直過ぎる毬子と比べれば彼女はかなり冷静。仲間として毬子も好きだし、ボーイフレンドも好き。一学年上の芳野と香澄の超然コンビに憧れもあるものの、違和感もある。そうした中で毬子が二人に抱きこまれるように合宿に参加するのが若干悔しくもあるという感情も。 物語りの後半以降を締めくくる重要なポジション。言わば物語の見届け人のような立ち位置。 終章は香澄の視点。 あたかも彼女の辞世の句のような短章。 三章までではいまいち確証が持てない空白部分を彼女の独白が埋めてくれます。 ・・・ ということで、恩田作品でした。 夏休みの私的合宿(お泊り会)から一つの事件が発生し、それには過去から因果があったことがつまびらかになる、というものでした。 性格のはっきりと異なるキャラを配置して一人称で語らせる、というのがいかにも恩田さんらしい作品でした。
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ろくにあらすじも読まずに装丁買いしたので、ミステリとは思わず、だんだん謎が深まっていく展開にドキドキしながら読み進めました。3部+終章という構成でそれぞれ別の語り手が登場しますが、第1部の世界がとても美しくて、毬子ちゃんには世界がこんなふうに見えているのかと思うと、皆が毬子ちゃんに惹かれるのもわかります。 また、登場人物の書き分け、世界観を補填するための細部の描き込みが絶妙で、登場人物によって世界の見え方に違いを持たせながらも、それでいて作品全体として統一感もあり、作者の技量を感じました。
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