商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2010/04/16 |
| JAN | 9784488103149 |
- 書籍
- 文庫
僧正殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
僧正殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン全集
¥990
在庫なし
商品レビュー
3.8
65件のお客様レビュー
2026/8/4読了 既読作だが、〈創元推理文庫〉の新訳版は初。 「世間を震撼させる童謡(マザー・グース)の見立て連続殺人事件」「狂気のユーモアと緻密で冷酷な頭脳を併せ持つ犯人」みたいな古典ミステリのあるある要素がてんこ盛り、というか本作が原点。〈ファイロ・ヴァンス〉シリーズでは...
2026/8/4読了 既読作だが、〈創元推理文庫〉の新訳版は初。 「世間を震撼させる童謡(マザー・グース)の見立て連続殺人事件」「狂気のユーモアと緻密で冷酷な頭脳を併せ持つ犯人」みたいな古典ミステリのあるある要素がてんこ盛り、というか本作が原点。〈ファイロ・ヴァンス〉シリーズでは『グリーン家』と双璧を為す、古典ミステリの傑作であることに異論を唱える積もりはさらさら無いのだが、読み直す度「なんで、犯人が判らなかったんだ?」となる作品でもある。因みに主語は「私(自分)」ではなく「作中の捜査陣」。だって、状況から内部事情に通じた者の犯行であることは明らかで(外部の人間による通り魔的犯行でないことは、特に初期のE・クイーンなら真っ先に抑えるポイントだが、さすがにヴァン・ダインもそこは怠っていない)、有力容疑者たちが片っ端から殺されることもあって、各犯行現場に居合わせた関係者を突き合わせれば、簡単に犯人が絞り込める筈なのである。しかし、お偉方が雁首揃えて捜査資料を検討していたくせに、犯人は判らない。傍目八目というくらいで、傍観者的立場でないと案外判らないのかも、と好意的に見ようにも、まさにその立場のファイロ・ヴァンスもまた「この事件は信じられないくらいに巧妙だ……異常な頭脳のなせるわざだ」みたいな勿体付けているだけで推理は進まず、最終盤まで犯人はやりたい放題。ミステリファンの中でも物議を醸す、”あの”決着の付け方よりも、この捜査のモタつきの方が非難に値するのではないか。後知恵なら何とでもいえるのかも知れないが、同時代のドロシー・L・セイヤーズが自作で〈ファイロ・ヴァンス方式〉とかいってイジっていた所(※)をみると、当時から同じことを思った人は、結構居たのではなかろうか? そして、語り手ヴァン・ダインの存在感の無さ。探偵と別行動を取るでも、見当違いな仮説を唱えて赤っ恥を搔くでもなく、最早「居ても居なくても一緒」レベル。そう思うと、登場人物たちは誰も“彼”に話しかけず、存在を気にも留めていない……? ボケ・ツッコミ的な火村&アリスや、探偵の鼻を明かそうとして失敗し続けるホーソーン&ホロヴィッツのチームワーク(?)に慣れていると、コイツひょっとして背後霊か何かじゃないかと怖くなることがあるんですが……。 ※)『死体をどうぞ』(1932)より。推理作家ハリエット・ヴェインが、事件解決の糸口が掴めないピーター・ウィムジィ卿に、古今の名探偵の推理アプローチを提案するのだが、〈ファイロ・ヴァンス方式〉が曰く、「首を横に振り、『こんなものではすまない』と言って、犯人がさらに五人殺して容疑者がかなり減ったところで、誰だか見極める」。これに対し、ピーター卿は「むだが多すぎるよ。おまけにのろい」と即却下。なかなかに酷い言われ様である。
Posted by 
歴史を読む。その1点で手に取った1冊のはずだったんですがね…。 まあ面白い、興味深いと云いかえてもよいかな。 毒入りチョコレート事件といい、百年前の作品なのに時の流れに抗えてるわな。耐えたなー。 これぞ名作なんでしょう。ヴァンダインの無駄な知識炸裂しまくってます。文学、数学、物理...
歴史を読む。その1点で手に取った1冊のはずだったんですがね…。 まあ面白い、興味深いと云いかえてもよいかな。 毒入りチョコレート事件といい、百年前の作品なのに時の流れに抗えてるわな。耐えたなー。 これぞ名作なんでしょう。ヴァンダインの無駄な知識炸裂しまくってます。文学、数学、物理学、演劇、芸術、チェス…、サッパリでしょうそうでしょう。ペダンティックと云えば聞こえはよいのでしょうが、まぁかましてきますよ、ファイロ・ヴァンスの野郎は…。 後世のかまし屋に与えた影響は計り知れないでしょうな。現代の作家でも京極や米澤穂信辺りは影響受けてるんでしょうなあ。 まあ生粋のドMかまされ好きの私としては堪らんですよね、もっと要らん知識欲しがっちゃいます。 あ、ミステリーとしてもスゴいっす。みんな大好き見立て殺人もここからみたいですね。もっと見立てておくれよ。 ほんでもってあの終わり方…、きょう日絶対アカンですよね。最高かよ。 ミステリーコンプライアンス違反しまくってます。 いやー、尖ってんなヴァンダイン。 他のも読んでみるかー。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マザー・グースの一節になぞらえた連続殺人という題材が不気味で面白かった。 容疑者がどんどん殺され退場していくうえに途中でヴァンスが犯人像を数学者と特定するので終盤はもう犯人がかなり絞られてるというのはあるが、最後まで展開があり楽しめた。 ただ最後の自殺を選ぶ権利みたいな話からの自殺容認(というか誘導?)な部分はあまり納得できないので、好みではなかった。(ヴァンスがそういうスタンスなのは既に出ていたので分かってはいたが…。) ヴァンスの長々とした話はよく分からず流し読みした部分もあるものの、犯罪の性質から犯人像を特定する部分に関してはこれまでのシリーズで一番納得感を持てた。
Posted by 
