商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 築地書館 |
発売年月日 | 2010/04/15 |
JAN | 9784806713999 |
- 書籍
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土の文明史
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土の文明史
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商品レビュー
3.6
23件のお客様レビュー
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・気候変動が今後どのような影響を人類に及ぼすかという疑問から手に取った一冊であったが、私にはいささか難しいすぎ、また自分の知りたかった部分の記述は意外と少なく流し読みになった。 ・しかし学びは幾つかあった。土地が支えられる以上に養うべき人間が増えた時、社会的政治的紛争が繰り返され、社会を衰退させた。 ・肥沃な谷床での農業によって人口が増え、それがある点に達すると傾斜地での耕作に頼るようになる。植物が切り払われ、継続的に耕起することでむき出しの土壌が雨と流水にさらされるようになると、急速な斜面の土壌侵食が起きる。その後の数世紀で農業はますます集約化しそのために養分不足や土壌の喪失が発生すると収量が低下して人口を支えるには不十分となり、文明全体が破綻へと向かう。 ・人口統計学によると2050年までは世界人口は増え続け、人口が増えると経済活動は活発になるという。経済活動は環境への影響のみを考えるとマイナスに働く。 ・つまり環境難民は今後もっと増加するだろう。世界は人口を減らすための方策を分からないように取るだろう。そうなった時の今後の自分の身の振り方を考えなければいけないと思わされた一冊であった。
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原題は「Dirt:The Erosion of civilization」=「泥:文明の浸食」。その名の通り、文明がいかに表土を侵食し、貴重な資源を食いつぶしてきたかという歴史である。人類が農耕を始め、鋤を使って土を耕起するようになってから表土の流出が始まった。それは、ローマ帝国...
原題は「Dirt:The Erosion of civilization」=「泥:文明の浸食」。その名の通り、文明がいかに表土を侵食し、貴重な資源を食いつぶしてきたかという歴史である。人類が農耕を始め、鋤を使って土を耕起するようになってから表土の流出が始まった。それは、ローマ帝国やマヤ文明を滅ぼし、今もアフリカの飢餓を招き、アメリカや中国を衰退させようとしている。それに拍車をかけたのが、石油から生み出した肥料を土に施して収量を増やす「緑の革命」だった。しかし、遺伝子操作と農業化学による収穫増は、もはや限界に来ている。有限の資源である土を、いかに保全し持続させてゆくか。そこに人類の未来がかかっている。
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土壌を大切にしなければ、文明は崩壊するということがこの本では伝えています。私は、ジャレドダイヤモンド氏の著書を読むなかで、土の大切さに気づき、より詳しく知りたいと考え、「土の文明史」を読むことにしました。ただ、中盤の内容がほとんど繰り返しになっており、冗長でそこまで面白くはありませんでした。 しかしながら、土壌やミミズの説明。表土を大切にするためには、自然農法が効果的であること。現在の二酸化炭素の三分の一は土を掘り起こすことで発生している。現行農法は必ずしも正解ではないこと。など、参考になる視点は多くありました。 私はこの本を通して、自然農法により興味を持つことができたので感謝しています。
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