- 中古
- 書籍
- 書籍
土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話
定価 ¥3,080
1,815円 定価より1,265円(41%)おトク
獲得ポイント16P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 築地書館 |
発売年月日 | 2010/04/15 |
JAN | 9784806713999 |
- 書籍
- 書籍
土の文明史
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
土の文明史
¥1,815
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.7
25件のお客様レビュー
土壌肥沃度を改めて考えさせられた。 作物はどこに植えても育つわけではない。肥沃度が高いから育つのだ。土壌から養分を得て作物が育ち、その作物を我々動物が食し糞尿としてまた養分を土壌に還す。これが本来のサイクルなわけで、それが破綻した文明が崩壊していくのだ。 鋤などの土壌を耕す行為で...
土壌肥沃度を改めて考えさせられた。 作物はどこに植えても育つわけではない。肥沃度が高いから育つのだ。土壌から養分を得て作物が育ち、その作物を我々動物が食し糞尿としてまた養分を土壌に還す。これが本来のサイクルなわけで、それが破綻した文明が崩壊していくのだ。 鋤などの土壌を耕す行為ですら肥沃度を低下させるのは意外だった。確かに空気を含み表面積が増える事で雨風に晒されやすくなる。その結果土壌が失われていき、作物が育たなくなる。不耕起栽培というのが土壌の事を考えたら最良の栽培方法なのだろう。学びのある本だった。
Posted by
肥沃な土壌は有限な資源であり、人類の持続可能性のためには土壌を意識する必要があるというのが本書の趣旨。 持続可能性の概念が広まった現代においては、「それぐらい知ってるよ」と感じる人が多いかもしれないが、さて、どれぐらい知っているのだろうか? 本書を読んでいて第一に驚いたのは、「...
肥沃な土壌は有限な資源であり、人類の持続可能性のためには土壌を意識する必要があるというのが本書の趣旨。 持続可能性の概念が広まった現代においては、「それぐらい知ってるよ」と感じる人が多いかもしれないが、さて、どれぐらい知っているのだろうか? 本書を読んでいて第一に驚いたのは、「土壌とはこれほど失われやすいものなのか」ということだ。農地を耕すことは良いことだと想像していたが、耕すことが土壌の侵食を数十倍に早め、農地の寿命を短くすることがあるということも、都会暮らしの私には知らないことだった。 本書では取り上げられていないが、以前、オーストラリアに行った際にアボリジニは6万年にわたり、持続的な土地利用をしてきたという話を聞いた。当時はその凄さがあまり理解できなかったが、本書を読んでその圧倒的な実績がやっと実感された。 第二に驚いた点としては、食料需給の問題について。 化学肥料無しで現代の食料需要を賄うことは不可能だと思い込んで生きてきたが、有機農法は必ずしも収量を減らすわけではなく、むしろ長期的には経済性も含めて慣行農業より優れた結果を出しうるという指摘。私の今の思い込みがなぜ形成されたかが察せられるようなアメリカにおける政治的な知識形成についての記述も興味深かった。 最後に、本書を読むと景観を見る目が変わるなと。 地形の凹凸を見るにしても、雨の日の川の濁り具合を見るにしても、地面に生えるクローバーをみるのも、土壌に関わる示唆が得られるようになり、散歩がさらに楽しくなる 著者の新作が本屋に並んでいたのでそちらも読んでみたいと思う
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・気候変動が今後どのような影響を人類に及ぼすかという疑問から手に取った一冊であったが、私にはいささか難しいすぎ、また自分の知りたかった部分の記述は意外と少なく流し読みになった。 ・しかし学びは幾つかあった。土地が支えられる以上に養うべき人間が増えた時、社会的政治的紛争が繰り返され、社会を衰退させた。 ・肥沃な谷床での農業によって人口が増え、それがある点に達すると傾斜地での耕作に頼るようになる。植物が切り払われ、継続的に耕起することでむき出しの土壌が雨と流水にさらされるようになると、急速な斜面の土壌侵食が起きる。その後の数世紀で農業はますます集約化しそのために養分不足や土壌の喪失が発生すると収量が低下して人口を支えるには不十分となり、文明全体が破綻へと向かう。 ・人口統計学によると2050年までは世界人口は増え続け、人口が増えると経済活動は活発になるという。経済活動は環境への影響のみを考えるとマイナスに働く。 ・つまり環境難民は今後もっと増加するだろう。世界は人口を減らすための方策を分からないように取るだろう。そうなった時の今後の自分の身の振り方を考えなければいけないと思わされた一冊であった。
Posted by