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教養としての日本宗教事件史 河出ブックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2009/10/30 |
| JAN | 9784309624020 |
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教養としての日本宗教事件史
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商品レビュー
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8件のお客様レビュー
1. 宗教の動態とその影響 本書は、日本の宗教の歴史を通じて、既存の伝統的な宗教(仏教、神道、キリスト教)の変遷と相互作用に焦点を当てている。特に新しい宗教がどのようにして既存の宗教に対抗し、またそれに影響を与えたかが重要なテーマとされている。 1.1 伝統宗教の歴史的背景 -...
1. 宗教の動態とその影響 本書は、日本の宗教の歴史を通じて、既存の伝統的な宗教(仏教、神道、キリスト教)の変遷と相互作用に焦点を当てている。特に新しい宗教がどのようにして既存の宗教に対抗し、またそれに影響を与えたかが重要なテーマとされている。 1.1 伝統宗教の歴史的背景 - 伝統宗教は、初めて歴史の舞台に登場した際に、革新的であったが、現在では保守的な存在となっている。 - 既存の宗教は、往々にして過去にはスキャンダラスな存在であり、迫害や弾圧を受けていた。 1.2 新宗教の台頭 - 新宗教は、既存の宗教に飽き足らない人々の期待に応える形で登場し、革新性を持っている。 - 教祖の悟りや神の存在についての主張は、信者にとっては重要であるが、外部からは確認が難しいため、信仰の正当性が疑問視されることがある。 2. 仏教の伝来とその影響 日本における仏教の伝来は、宗教史において最も重要な出来事であり、神道との対立があった。 2.1 仏教の受容と神道との対決 - 仏教は、神道という原始的な信仰形態に対抗する形で伝来した。 - 仏教の信仰は、偶像崇拝を含むため、神道の教義とは異なる特徴を持つ。 2.2 大仏開眼の意義 - 大仏の建立は、国家的なプロジェクトであり、多くの人々が動員された。 - 大仏開眼式典には、多国籍な文化が取り入れられ、国際的なイベントとしての側面も持つ。 3. 環境問題と宗教の関わり 大仏建立に伴う環境問題も本書で触れられており、資源の消耗と環境への影響が問題視されている。 3.1 大仏建立による環境破壊 - 大仏の制作過程で使用された資材や労働力の動員は、経済力を示す一方で、環境に対する負荷も大きかった。 - 特に、鍍金作業に使用された水銀が環境に悪影響を及ぼしたとされている。 4. 日本の宗教と現代社会 日本の宗教は、グローバル化や情報化の影響を受けながらも、依然として重要な役割を果たしている。 4.1 現代における宗教の重要性 - 現代社会において、宗教の役割は再評価され、特に経済や社会問題との関連が強調されている。 - 新宗教の台頭や宗教による社会活動も見られ、政治との関わりが注目されている。 5. まとめ 本書は、日本の宗教の歴史を通じて、伝統的な宗教と新しい宗教の相互作用、仏教の伝来の影響、環境問題との関連を詳細に論じており、現代における宗教の役割についても考察している。宗教が持つ危険性と魅力の両面が描かれ、信仰の重要性や社会的影響が強調されている。
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事件を取り上げたというよりも、宗教の通史っぽく感じた。 なんやかや宗教雑学が詰め込まれていて勉強になる。 仏教と神道の違いの一つに、偶像崇拝をするか否かがあるとかね。確かにそうだよなー。
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神仏分離と廃仏毀釈について知りたくて読んでみました。 今に至るまでの、さまざまな宗教上での問題が採り上げられています。 まだまだ日本宗教についてわからないことが多く、かつて読んだことでも記憶しきれずに忘れていったこともあるため、基本的な事項ながら、宗教史を追って理解する上での助...
神仏分離と廃仏毀釈について知りたくて読んでみました。 今に至るまでの、さまざまな宗教上での問題が採り上げられています。 まだまだ日本宗教についてわからないことが多く、かつて読んだことでも記憶しきれずに忘れていったこともあるため、基本的な事項ながら、宗教史を追って理解する上での助けとなりました。 まずは南都六宗が権威を持っていた平安時代、最澄が天台宗をしてそこから独立します。 当初は異端であった天台宗が、日本の仏教界の中心となったのは、ひとえに比叡山に戒壇を持ったからだとのこと。 このあたりの息詰まる攻防が語られます。 最澄の弟子の円仁(慈覚大師)は、のちの時代への影響を考えると、最澄以上のものがあったそう。 最澄と空海との対決では空海の方が勝ったものの、のちの後継者では高野山より比叡山優位のまま続いていったことも、この本で知りました。 本来の仏教は、生きていくうえでの様々な苦からの解放を目指すもの、つまり生きる者のための宗教で、それを死が結びつけたのは浄土宗以降。 大乗仏教がブッダのことばとは離れているといわれる点の一つです。 法然も親鸞も日蓮も中国には渡らず、日蓮宗においては中国に存在しないのだそう。 江戸の庶民は日蓮宗、法華宗を信仰し、京都では比叡山と対立し、戦闘まで起こったそうです。 比叡山に敗れた法華宗は、一時京都の町中から追放されたということも知りました。 日本のキリスト教徒は人口の1%に過ぎず、イベントとしての文化は受け継がれても、国に根づいた宗教とはいえないとのこと。 世界でもこれだけキリスト教の割合が少ない国は珍しく、日本のほかに2,3国のみだそうです。 先進国では日本のみで、隣の韓国では30%にも登るそう。 これは、キリスト教伝来時には、すでに仏教の信仰が民衆にまで浸透していたからだと言えます。 近代、中国は仏教が衰退し、日本への影響はなくなっていきましたが、日本はすでに独自の仏教理論を体系づけており、それは日常生活にも影響をおよぼすほどでした。 気になる神仏分離の項目では、興福寺と春日大社の例が詳しく紹介されていました。 神仏習合の信仰を実践する代表的な存在だったために、廃仏毀釈の大きな影響を受けて、寺領は没収され、子院はすべて廃止となったそうです。 五重塔が二円で売りに出されたということ、それは現在の貨幣価値に換算すれば、五万円程度だったということに驚きました。 靖国神社は、戦前は内務省管轄、政は陸軍と海軍が総括していた国営の神社だということも知りませんでした。 また、仏教徒を弾圧した織田信長がルターと同じ宗教改革者だという指摘を、斬新に思いました。 どの章にも、これまで知らなかった宗教の側面が紹介されており、最後まで興味深く読めました。
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