商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | あすなろ書房 |
発売年月日 | 2009/08/30 |
JAN | 9784751526118 |
- 書籍
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学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)
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学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上)
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商品レビュー
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世界のリーダー、アメリカ合衆国の歴史の影の側面。人権を踏みにじって肥大化していった国家という巨大利権をさらけ出す。 コロンブスといえば小学校の頃はアメリカを発見した偉人だった。幼心にはインディアンがいたのにコロンブスがアメリカを発見したってどういうことなの?と思っていた。もしか...
世界のリーダー、アメリカ合衆国の歴史の影の側面。人権を踏みにじって肥大化していった国家という巨大利権をさらけ出す。 コロンブスといえば小学校の頃はアメリカを発見した偉人だった。幼心にはインディアンがいたのにコロンブスがアメリカを発見したってどういうことなの?と思っていた。もしかしたら川口探検隊が前人未到の洞窟の中に人骨を見つけたのと同じギャグ?とか言ってたかもしれない。その後、中学でアメリゴヴェスプッチがアメリカ大陸を最初に認識したと習い、さらに大人になってからレイフエリクソンがヨーロッパ人で初の発見者だったと知った。それでもアメリカ大陸を最初に発見した人間はネイティブアメリカン達だろ、と思ったことに変わりはなかった。 未だにコロンブスは偉大なアメリカ発見者だと教科書に書いてあるのだろうか。日本では変わってなさそう。アメリカやヨーロッパでは先般のBLM運動の前後で大きくその価値観が変わったのではないだろうか。 この本では、アメリカ大陸にやってきてからアメリカ合衆国をつくり、発展させた中心的な人々、すなわち裕福なヨーロッパ人が裏で何をやってきたかを暴く歴史の教科書だ。「白人以外人でない」という標語が立てられそうなほど壮絶な暴虐と略奪の限りをつくし、アメリカは発展していく。先住民、黒人奴隷、そして女性たちがいかなる立場で白人男性主義の社会と戦ってきたか、が上巻では描かれる。それはもうなんだか目を覆いたくなる黒歴史の列なりなのだけど、こうした黒歴史教科書っていうのはどの国でも作れそうだよな、と思ったことがちょっと衝撃でもあった。日本なら問題なく作れる。むしろ近現代の方がボリュームある教科書になりそうだ。 そんなふうに、振り返って自分の国の黒歴史を思い起こし、繰り返さないようにすることの大切さを認識することこそ、この本の大きな役割のように思った。 下巻では2000年代前半、イラク戦争くらいまでが描かれるとのこと。トランプ政権前に出版されたのがちょっとホッとする。
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帝国主義は人に有無を言わせず物事を強制する際に生まれるそもそもの血生臭さを国家の視点から正当化してきたことがよくわかる。強制される側の多数を占めるマイノリティ=一般的な人民から見れば暴力そのものである。ただしアメリカ史に限らず、世界史は、視点を替えれば、おしなべてこのような有様で...
帝国主義は人に有無を言わせず物事を強制する際に生まれるそもそもの血生臭さを国家の視点から正当化してきたことがよくわかる。強制される側の多数を占めるマイノリティ=一般的な人民から見れば暴力そのものである。ただしアメリカ史に限らず、世界史は、視点を替えれば、おしなべてこのような有様である。多くは、多数のマイノリティが、自分自身はする側であると思い込みたいことによってシステムは回る。個人であるとはマイノリティであるという意味において。 一方では、何度も何度もストや暴動を起こしているマイノリティによって、なんとか、ある意味では勝ち取って来た歴史があることもわかる。
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・南部の大農園主がもっとも恐れていたのは、黒人奴隷と貧困白人が結束すること。それを阻止するために、人種差別主義が使われた。もし貧困白人が黒人を見下げていたら、両者が協力して反乱を起こす恐れなどなかった。
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