商品詳細
| 内容紹介 | 南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ改革を進めるために、怖ろしい力を秘めたアスラには大きな利用価値があった。異界から流れくる「畏ろしき神」とタルの民の秘密とは?そして王家と「猟犬」たちとの古き盟約とは?ついに「猟犬」の罠にはまったバルサは、怖れながらも残酷な神へと近づいていくアスラの心と身体を救えるのか? |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/07/27 |
| JAN | 9784101302775 |
- 書籍
- 文庫
神の守り人(下)
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神の守り人(下)
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商品レビュー
4.3
266件のお客様レビュー
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タルハマヤという圧倒的な存在が現れても、それが政治や社会の問題を一気に解決することにはしない。その後、人々の心に何が生まれ、少しずつ何かが動いていくのかもしれない。でも、その先までは描き切らない。その余白に、完全なファンタジーでありながら不思議なほどの現実味を感じた。 そして何より、終わり方が美しい。アスラは苦しみから逃れることはできないけれど、それでも生きていくことを、同じ苦しみを知るバルサだからこそ伝えられる。12歳の少女がその苦しみに直面する姿をことさらに描かず、優しい風景の中に「目覚め」の兆しだけを残して終わる。その切なさと温かさが好き。見事な締め方だった。 シハナの冷酷さはシリーズの中でも際立っていた。人の心を理解できないのではなく、理解した上で目的のために切り捨てる。行方知れずという結末も、彼女ならこの先どこかでまた現れてもおかしくないと思わせる。ただ、シハナの誘いに乗らない王弟殿下は最高だし、描かれてはいないけれどシハナが地団駄踏んでると思うととってもとっても気分がいい。 そしてチキサ。最後まで本当にいいお兄ちゃん!周囲がアスラを「神」として見ようとする中で、彼だけはずっと妹として見ている。その存在があるからアスラもきっと大丈夫だと思える。 壮大な物語なのに、最後に残るのは「人が生きていく」という、とても小さくて確かな希望だった。 素晴らしい作品。文句なしの星5!
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- ネタバレ
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上下巻を通して、バルサの強さだけでなく、その奥にある優しさが何より印象に残った。 剣を振るうことで守るだけではなく、傷つき孤独を抱えたアスラの心に寄り添い続ける姿は、本当の強さとは何かを考えさせられる。 だからこそ、アスラが抱える苦しみや葛藤がより切実に伝わり、何度も胸を締めつけられた。 一人の少女として幸せになってほしいと願いながら聴き続け、終盤は自然と感情移入していた。 重厚な世界観や民族・信仰を巡る物語も読み応えがあり、人と人との絆や救いを丁寧に描いた、心に深く残る一冊だった。
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ガッツリ上下巻の話なのにスぅーっと読めるのが流石の1冊です。今回はバルサとタンダがメインになり、殺されそうになっている少女を助けるお話。ただその少女の中には荒れ狂う神が眠っており、本当に助けた方がいいのか殺した方が国のためなのか深く考えさせるストーリーとなっています。 バルサは人を殺す罪を背負ってしまった少女に自分を重ねており、子供を子供として助けたいと思っています。もうそれだけでバルサのことやっぱり好きなんだよなぁと思っちゃうよね。バルサの包容力、本当に素敵です。 今回の話の主軸となる舞台、ロタ王国の王様兄弟がどちらもいい人であるのも良かったです。他の話だと争ってる兄弟が多い中、この2人は良い関係でいっています。しかし虚弱な兄がなくなってしまえばロタ王国がどのようにまとまるのかが分からない。確かに増税を強いられる南部も枯れた土地を生きなければいけない北部の気持ちも分かります。隠れ差別されながら生きなければいけない民の気持ちも分かります。シハナのやりたいことも分かるのですが、如何せん性急すぎんか!?まだ少女のアスラを手駒にしてロタ王国を武力で持って統一しようとするのは滅びが見えてるよな〜と思ってしまいました。今後アスラが思うように動くわけでもないのでは…と。 結果、シハナの企みは潰えましたがアスラは目覚めず、ロタ王国がこれからどうなって行くのかは分からないエンドになっています。虐げられている民が普通に暮らすようになるには一世代では無理でしょうし、これからのことを思うとなんともビターなエンディングだなあと思ってしまいました。自分から神をとじこめ目覚めなくなってしまったアスラも、出来れば良い未来が待っていればと願わずにはいられません。でも沢山の人を殺してしまった罪をこうやって償わせる手腕はさすがだなぁと思いました。 今回はエンディングの切ない感じがとても胸に残りました。今後の作品でこの国の行く末が描かれることを楽しみに待って次を読みたいと思います。
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