商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2009/06/04 |
JAN | 9784796670678 |
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商品レビュー
3.9
224件のお客様レビュー
ファッション誌の編集部につとめる藍は上昇志向。ある時ペットショップで処分されそうになっていた犬のリラを飼う羽目に。リラを通して自分の本当に大切なものが何だったかに気づくが・・・。 --------------------------- 美術に関する小説が多い印象がある原田さん、実...
ファッション誌の編集部につとめる藍は上昇志向。ある時ペットショップで処分されそうになっていた犬のリラを飼う羽目に。リラを通して自分の本当に大切なものが何だったかに気づくが・・・。 --------------------------- 美術に関する小説が多い印象がある原田さん、実際は色んなテーマで書いていて、こんな本(犬本)も書いてるのか、と思って読みました。が、これはグッときました。 犬を飼い、介護して見送った経験のある人ならみんな、多かれ少なかれこういうのは経験したのでしょうし、ストーリーとしてはステレオタイプといえるかもしれません。が、やっぱり健気な犬って泣けるんですよね。 あとは雑誌の編集に携わった人も、あのブラックさと常人にはついていけないスピード感というのはわかりみが深いかもしれません。もう二度と嫌だな。 しかし、ただの娯楽小説ではなくて、しっかりパピーミルの批判を押さえておくところなどは、この本が出版された年代としては先進的だな、という気もします。また、動物の健気さや病気の介護などは描写もリアルで、ご自身で経験があったのか、あるいはしっかりと取材されたのか、そういった印象を持ちました。 実は原田さんの美術テーマの小説って、いくつか読みましたがいまひとつ乗り切れないところがありました。でもこの本は涙を浮かべながら一気に読みました。原田さんの初期の作品だったからか、熱のこもりようが違うように思えて、原田さんの最初の頃の作品をもう少し読んでみたいと思いました。
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- ネタバレ
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表紙に惹かれ、あらすじを見て、犬好きであり心動かされる作品を読みたかったので読み始めました。 犬を中心に書かれていると想像していましたが、最小限の描かれ方をしていたように思います。尻尾の振り方、目、少しの描写でも犬の気持ちが伝わってくる気がしました。 とても温かく人間的な周囲の人たち、仕事の忙しさからくる自己中心的な発言や行動ばかりの主人公、そんな主人公を大好きな飼い犬のリラ。 正直、主人公にとても腹が立ちました。そのような生き方をしていたら、人は離れていくし、犬を飼う資格はない。それでも自分を救ってくれたから?主人公が大好きなリラの無垢な愛情がとても切なかったです。 失ってから気づくものの戻ってこなかった大切なものたち、待っていてくれると思っていたリラはたった数分ですが間に合わず、逝ってしまう。そのようなところに、単なる感動ものではない、作者のメッセージがあるのかなとも思いました。
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フィクションとは言え、主人公の姿にイライラが止まらず。泣ける話との事ですが、粗相をしたら怒鳴る、ストレスで怪我をさせるなんて犬を飼うべきではないし、読んでいて辛かった。
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