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一分間だけ の商品レビュー

3.9

224件のお客様レビュー

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2024/09/14

ファッション誌の編集部につとめる藍は上昇志向。ある時ペットショップで処分されそうになっていた犬のリラを飼う羽目に。リラを通して自分の本当に大切なものが何だったかに気づくが・・・。 --------------------------- 美術に関する小説が多い印象がある原田さん、実...

ファッション誌の編集部につとめる藍は上昇志向。ある時ペットショップで処分されそうになっていた犬のリラを飼う羽目に。リラを通して自分の本当に大切なものが何だったかに気づくが・・・。 --------------------------- 美術に関する小説が多い印象がある原田さん、実際は色んなテーマで書いていて、こんな本(犬本)も書いてるのか、と思って読みました。が、これはグッときました。 犬を飼い、介護して見送った経験のある人ならみんな、多かれ少なかれこういうのは経験したのでしょうし、ストーリーとしてはステレオタイプといえるかもしれません。が、やっぱり健気な犬って泣けるんですよね。 あとは雑誌の編集に携わった人も、あのブラックさと常人にはついていけないスピード感というのはわかりみが深いかもしれません。もう二度と嫌だな。 しかし、ただの娯楽小説ではなくて、しっかりパピーミルの批判を押さえておくところなどは、この本が出版された年代としては先進的だな、という気もします。また、動物の健気さや病気の介護などは描写もリアルで、ご自身で経験があったのか、あるいはしっかりと取材されたのか、そういった印象を持ちました。 実は原田さんの美術テーマの小説って、いくつか読みましたがいまひとつ乗り切れないところがありました。でもこの本は涙を浮かべながら一気に読みました。原田さんの初期の作品だったからか、熱のこもりようが違うように思えて、原田さんの最初の頃の作品をもう少し読んでみたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙に惹かれ、あらすじを見て、犬好きであり心動かされる作品を読みたかったので読み始めました。 犬を中心に書かれていると想像していましたが、最小限の描かれ方をしていたように思います。尻尾の振り方、目、少しの描写でも犬の気持ちが伝わってくる気がしました。 とても温かく人間的な周囲の人たち、仕事の忙しさからくる自己中心的な発言や行動ばかりの主人公、そんな主人公を大好きな飼い犬のリラ。 正直、主人公にとても腹が立ちました。そのような生き方をしていたら、人は離れていくし、犬を飼う資格はない。それでも自分を救ってくれたから?主人公が大好きなリラの無垢な愛情がとても切なかったです。 失ってから気づくものの戻ってこなかった大切なものたち、待っていてくれると思っていたリラはたった数分ですが間に合わず、逝ってしまう。そのようなところに、単なる感動ものではない、作者のメッセージがあるのかなとも思いました。

Posted byブクログ

2024/08/07

フィクションとは言え、主人公の姿にイライラが止まらず。泣ける話との事ですが、粗相をしたら怒鳴る、ストレスで怪我をさせるなんて犬を飼うべきではないし、読んでいて辛かった。

Posted byブクログ

2024/07/26

通勤電車の中で泣いてしまった 犬の飼うことの素晴らしさだけでなく、大変な面も細かに描かれていた、生き物を飼うには覚悟がいるなっと改めて感じた

Posted byブクログ

2024/07/14

★★★☆☆一気に読み終わりました。主人公のたまに見せる、リラへの態度や感情がリアルでした。何も語らないリラの本当の気持ちってどうなのか?知りたくなりました。今まで読んできた原田さんの作品と違って、ちょっとだけ飛ばし読みしてしまいました。

Posted byブクログ

2024/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この主人公のような人は犬を飼うべきではないと思う。 一緒に過ごす時間が少なすぎてリラが可哀想… そんなリラが浩介ではなく、藍を選ぶところが現実的ではないかな。 最後は藍の自己満足でしかなかったと思う。

Posted byブクログ

2024/06/09

本を読んで泣いてしまった経験は一度しかないんだけど、この本はきっと読んだ人誰でも泣いてしまうんじゃないかな。 私も今飼っている大事な子と過ごす時間を大切に大切にして、どんなに忙しくてもちゃんと向き合ってあげようって思った。

Posted byブクログ

2024/06/05

原田マハさん、好きな作家さんなんだが。これは私には嘘くさい感じがして駄目だった。ずっと犬を飼い続けている身にとって、犬に本を投げつけるなんて許せない。ましてや出版に関わる仕事をしている人が?興醒めです。

Posted byブクログ

2024/05/30

ペットを飼うということを 考えさせられます 仕事が忙しく散歩もご飯も待たせてしまい 粗相をした日には叱責! だけど犬は恨むことなくただ待ち続ける日々 後悔しても遅く読んでいて 涙が出ました

Posted byブクログ

2024/05/08

 ファッション雑誌編集者の優秀なウーマンである大型犬ゴールデンリトリバーのリラを飼うヒロイン藍はペットの世話をするのに理想的とも思える恋人浩介と同居し、2人してリラを可愛がっている。リラを飼い始める切っ掛けとなったペット店の田中さんの会話が涙が出るほど優しいし、浩介の献身的なリラ...

 ファッション雑誌編集者の優秀なウーマンである大型犬ゴールデンリトリバーのリラを飼うヒロイン藍はペットの世話をするのに理想的とも思える恋人浩介と同居し、2人してリラを可愛がっている。リラを飼い始める切っ掛けとなったペット店の田中さんの会話が涙が出るほど優しいし、浩介の献身的なリラのお世話。やり手女性編集長の北條恵子、編集部員の可愛い後輩・多川奈津美、飼い主仲間の主婦・西野友里、タクシー運転手・斉藤さんとの温かい交流など恵まれた生活を送っているが、それが一変し、リラを疎ましく思うように…。しかしリラは本当に愛すべき家族であり、その描写が痛ましいほど。ラストは決してハッピーエンドではないが、感動的、爽やかな藍と浩介の出発だった。藍は「神様、1時間だけ下さい」とリラのために祈り、浩介は藍に「1分間だけ時間をくれ」という。

Posted byブクログ