商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/02/20 |
JAN | 9784122051164 |
- 書籍
- 文庫
蝕罪
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蝕罪
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3.5
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感想 失踪課。現実には絶対にあり得ない課だな。事件にならないと警察は動いてくれないから。 しかし、尻上がりにスピード感が増していく展開は楽しめた。やっぱり主人公は何処か影がある方が読み手も感情移入しやすいのか。娘が行方不明になり、妻と離婚して酒浸りの生活だった高城も事件の進展と共に自分を取り戻す姿や良し! あらすじ 警視庁失踪課は、失踪届などを主に処理するところで文章の整理が主な業務で警察署のやる気のない人が集められた部署である。室長の真弓は、手柄を挙げるべく、今はロートルで酒浸りの高城警部と、玉突き人事で赴任した愛美に、失踪人の詳しい調査をするように依頼する。 高城と愛美は、結婚間近で失踪した赤石という男を追い、会社や友人に聞き込みを行う。赤石が連絡を取っていた福永という人物に辿り着き、彼が世間を騒がせた健康食品詐欺グループの一員と分かり、事件の可能性が高まる。その後、福永の遺体が発見され、元JHAという健康食品詐欺絡みで殺された人は二人となった。赤石もJHAで働いていたと思われ、行方を追う。 やがて、JHAが暴力団が絡んでいたことが分かり、JHA社員の繋がりから、赤石の居場所を突き止める。
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高城さんの最初のお話 大きな傷がある刑事がどう生きていくのか 同じ境遇の人を救う課に配属されるという酷な人事のように見えて、彼を迎え入れる組織や仲間たちの言動はとてもよかった 警察小説としての事件の解決だけじゃなく 高城さんの人生を描くシリーズに期待が高まる 失踪した彼の過去は不運続きで、彼が悪いと言い切れないものだった 就職に失敗し、就職出来たと思えば悪徳商法 彼の運の無さ、優しさ故の今が可哀想だった 結婚という転機を控えていたが、彼の良心が過去を見逃すことを許さず 婚約者を傷つけることになったのは、もっといいやり方があったのではと思うところもあった 高城さんの作る失踪課 失踪課全員の活躍に期待する
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【警視庁失踪課シリーズ第1作目】 堂場さんの「警視庁追跡捜査係」と「アナザーフェイス」シリーズに時々でては気になっていた警視庁失踪課。 アナザーフェイスが完結してしまったので、警視庁失踪課を読み始めた。 登場人物が多そうで、ついていけないかもと思いつつ、他シリーズと同じように読み進めれば理解し、読みごたえに変わっていくだろうと気楽に読む。 都知事の孫(当時19歳)が予備校帰りに行方不明となったが、家出と判断され捜査は積極的に行われなかった。間もなく孫の遺体が発見された。 そのせいで厳しい批判がされ、対外的につくられた「失踪人捜査課」。行方不明者を探す部署。 ヘビースモーカーで、ほぼ毎晩「角」を愛飲しては二日酔いに悩まされる高城。自身も7年前に一人娘の綾奈(当時7歳)が失踪しまだ見つけられていない。 手柄を上げて再び刑事部本流の捜査一課に返り咲く野心を持っている室長の真弓。 捜査一課に栄転する予定だったが、失踪課に配属になってしまった愛美。 狭心症の発作で倒れたことがあるベテラン刑事の法月。 元プロ野球選手で子ども4人もいる醍醐。 派手な顔立ちの美人で、キャリア官僚の娘である舞。 いつもおどおどしている森田。 翠という女性と義母が失踪課を訪れ、婚約者・赤石透が失踪したと相談に来た。 赤石は翠と出会う前、就職に失敗し1年間ネットカフェ難民生活をし、さらに1年間の空白の期間があって、今の会社である派遣会社に勤めいている。その派遣会社の同僚の翠は社内恋愛で結婚するのだが、婚約者赤石と出会う前の彼のことは知らない。 失踪課が捜査を始めると、数年前に警察が逮捕できなかったインチキな健康食品を詐欺まがいで売る会社と関わっていたことが判明。 赤石を無事に見つけるべく、失踪課が奔走する。 堂場さんの刑事シリーズもの。やっぱり読み応えがある。 また楽しみが増えた。
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