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食魔 岡本かの子食文学傑作選 講談社文芸文庫
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食魔 岡本かの子食文学傑作選 講談社文芸文庫

岡本かの子【著】, 大久保喬樹【編】

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食魔 岡本かの子食文学傑作選 講談社文芸文庫

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2009/02/10
JAN 9784062900409

食魔

¥1,540

商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2014/03/16

情念であるが、何に対する情念であるかと言えば 食うもの食われるものにある溝、 かつはその食事の現場においてそれらが合一するという そのゆくえについての情念であるように思う。 これはエロティシズムの隠喩であるように思われるが そうではなくて、エロティシズムがこれの隠喩なのだ。 ...

情念であるが、何に対する情念であるかと言えば 食うもの食われるものにある溝、 かつはその食事の現場においてそれらが合一するという そのゆくえについての情念であるように思う。 これはエロティシズムの隠喩であるように思われるが そうではなくて、エロティシズムがこれの隠喩なのだ。 だから、後半のエッセイにある男へのまなざしは 愛おしさもありつつ、しっかりとした距離感が感じられる。 各地の料理も紹介され、満腹感はあるが 不思議と胸焼けはしない。懐石のような文章かもしれない。

Posted by ブクログ

2013/03/13

3/13 読了。 お腹すいたー。鍋から立ち上る湯気のような暖かさと、ほのかな湿り気と、柔らかい香りを伝えてくれる文章。フランス料理に関するエッセイは「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」と比較してみたい。

Posted by ブクログ

2011/02/08

主人公の苛立ちが、大根のちり鍋を食べていくうちに消えていく。そこから人生の回想へと続くくだりは、プルーストのマドレーヌをも凌ぐと個人的には思います。食を描かせたら岡本かの子は随一。この作品と『鮨』は、かの子の二大食の作品。

Posted by ブクログ

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