商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/01/28 |
JAN | 9784101366715 |
- 書籍
- 文庫
Story Seller(1)
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商品レビュー
3.8
610件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Story Seller 今が旬のたけのこみたいな伸び盛りの作家ばかりを集めた中編集です。 伊坂幸太郎の「首折り男の周辺」・・首折り男とその男にそっくりな気弱な男、そしていじめを受けている高校生のエピソードが最後に一つの流れとなる伊坂氏得意の構成です。他の人の悪意の弁の代わりとなるというエピソードは、こんなやさしさもあるのかと感心しきりの竹蔵です。 近藤史恵の「プロトンの中の孤独」・・本屋さん大賞の候補となった『サクリファイス』の知識を活かした中編です。団体競技である自転車レースの世界の奥深さを見せてくれます。 有川浩の「ストーリー・セラー」・・奇病に冒された妻とのラブ・ストーリー。女性の見方ってこうなのね。。。という感想。有川さんの本を読むといつも感じますが。 米澤穂信の「玉野五十鈴の誉れ」・・自分付きの召使いの五十鈴との交友、そして裏切り。祖母との確執の中で、虐げられる中で、五十鈴のどんでん返しの行動とは? 佐藤友哉の「333のテッペン」・・東京タワーの塔頂部で起きた不可解な連続殺人を東京タワーの売店で働いているフリーターの主人公を通して語ります。独特の乾いたユーモアのある文体が印象的です。女子高生探偵の謎解きはちょっと迫力不足。 道尾秀介の「光の箱」・・同じ事件を別の視点で語るのが得意な道尾氏の手法が活きています。物語の時間を前後されることによって、暖かいエンディングに導いてくれます。 本多孝好の「ここじゃない場所」・・なにもかもがつまらなく実感がもてない女子高生の主人公が、ふとしたきっかけで見てしまった同級生のテレポーテーション。その謎を解くために奔走するうちに。。。長編にして欲しい物語でした。 竹蔵的には、米澤氏、道尾氏、本多氏の作品が今回は良かったです。はじめて呼んだ佐藤氏の文体も期待を抱かせてくれました。第2集も雑誌として出ているようなので単行本になったら是非読みたい。新潮さん、これからも続けて下さいね。 竹蔵
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アネックスとは比較にならないほど良作が揃っていた。特に佐藤友哉氏が気になったので漁っていこうと思う。本多氏の登場人物はスターシステムのようだったので話がしっくりこなかったかな。他作品は文句通り読みごたえがあり、読み終えるたびに余韻を楽しめた。
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有名作家さんの短編集 ミステリーやSFっぽいものまでバラエティで 内容も裏切らないですし、私みたいな無知な初心者にはもってこいです。 世の中いろんな作家さんがいてまだまだ未知の分野もたくさんありこれから開拓していきます。
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