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民族とネイション ナショナリズムという難問 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2008/11/22 |
| JAN | 9784004311560 |
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民族とネイション
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商品レビュー
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28件のお客様レビュー
現在、「アメリカ・ファースト」、「日本人・ファースト」といったスローガンが人気を博している。政治学の言葉では、こうした自民族中心主義を「ナショナリズム」と呼ぶ。自国と他国、私たちと外国人、こうした分断はどうやって生み出されてきたのか。「国民的なもの」が生まれる歴史を描いた一冊。
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世界各地で起こる民族紛争や独立、ナショナリズム等について民族や国家等の観点から論じている本。そもそも、言葉の定義としても難しく、1国家に1民族とは限らないのと同じように、民族という単位が必ずしも民族として括られている中で1つの団体とも限らない。そこをまぜこぜにすると民族紛争等の理...
世界各地で起こる民族紛争や独立、ナショナリズム等について民族や国家等の観点から論じている本。そもそも、言葉の定義としても難しく、1国家に1民族とは限らないのと同じように、民族という単位が必ずしも民族として括られている中で1つの団体とも限らない。そこをまぜこぜにすると民族紛争等の理解が誤ってしまうので、まずはそこを丁寧に定義し、各ナショナリズムの具体事案とその経緯を挙げ、ナショナリズムへの評価やどのようにナショナリズムを理解すべきか方向性の提案をしている。 この本が出版された当時はアメリカが一強、中韓の半日運動がまだ活発で(つまり中国はまだ経済大国ではなかった)、それに反目するように日本でも嫌韓が表立っており、ネット右翼などという言葉もあった時代である。そんな中でナショナリズムというと過激な・・・なんてイメージがあったように思う。ただ、例えば列強からの独立等、急激に起こるナショナリズムは変化に対応するため過激になりがちだからそう思うのも無理はない。フランス等ではフランス革命前後から長期間かけてナショナリズムを確立させてきたので、そういうところは過激になりにくい。等、個々のケースにより本当に様々。なんでも全体論に持っていこうとすると、正しく理解ができないと感じた。 例えば、多数派民族が少数派民族を支配しており、少数派民族がそれに反抗して起こした紛争だと、他国からは少数派民族に同情が起きやすい。しかし、もっと広い地域で見れば少数派は実は多数派だったり、歴史的には過去に現在の少数派は多数派だった時期があり、そのときの少数派を弾圧していたりと、目の前のニュースだけに目を向けて感情的になると徒に火に油を注ぐだけになってしまいかねない。何故ロシアは周辺国といざこざを起こしがちなのか?という問題も、複雑な歴史的背景があるというのは頭に入れておく必要がある。そのうえで、被害国におけるPR会社的戦略や、紛争を抱える国が当事者国のどちらを支援するのか、どういう点を重視して外交するのかという政治的要素が加わっていくのだなと思った。 といった中で、印象的だったのは、民族的対立を抱えている国や地域が全て紛争に繋がっているわけてはないというくだり。そういうところは報道もあまりされないので認知度が低いというもの。やっぱり刺激的なニュースでないと我々の関心をひけないと思われているし、実際多くはそうだろう。即レス文化もいいけど、目立たない情報こそ普段からよく仕入れたり、必要な時に見落とさないように調べたり、を心がけたいと思った。
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ネイションなどの用語定義をしたうえで、各地の紛争の歴史的経緯をおさえた基礎知識を得るための本。おわりに筆者の主張がなんとなく綴られているが、形式を批評しているのみで具体的ではない。
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