商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2008/11/07 |
JAN | 9784022644619 |
- 書籍
- 文庫
街道をゆく 新装版(15)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
街道をゆく 新装版(15)
¥726
在庫なし
商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
室町 渡 江差 松前 南方建築 均一 山丹貿易と黒竜江・モンゴル 金肥 綿 大阪 北前船 高田屋嘉兵衛 ゴローニン 榎本武揚 オランダ・開陽丸 奴隷労働…
Posted by
司馬遼太郎さんの街道をゆくシリーズ。故郷の北海道から読む。松前藩の取り組みや住居構造などから、大陸文化ではなく稲作文化が普及しづらい大地北海道でも中央との同一化の傾向から逸脱しづらかった開拓の経緯が綴られている事が、巻末で陸別の自然に還る開拓を志した関寛斎のエピソードで終わる事に...
司馬遼太郎さんの街道をゆくシリーズ。故郷の北海道から読む。松前藩の取り組みや住居構造などから、大陸文化ではなく稲作文化が普及しづらい大地北海道でも中央との同一化の傾向から逸脱しづらかった開拓の経緯が綴られている事が、巻末で陸別の自然に還る開拓を志した関寛斎のエピソードで終わる事に象徴されている。自然と人の営みについて考えさせられる一冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以下抜粋~ ・当時、二千万近い人口があったとして、このことごとくに綿製品を着せるとなると、大変だった。その働きを蝦夷地の鰊漁が果たしたことなると、活況は尋常なことではない。 ・長州藩は藩経済は早くからコメへの純粋依存から抜け出し、産業国家をめざしつつあった。その上、下関が当時、日本的な規模での海運と国内貿易の一中心地であったから、この藩の藩士が他藩の者より数歩すすんだ経済感覚を共有したのはむりもなかった。この感覚が、国外世界を理解する上でプラスに作業し、結果としてはコメ経済のみの幕府を倒す勢力になった。ひるがえっていえば、商人みたいで。という子母沢さんの印象は、幕末・戊辰の倒幕勢力の本質の重要な部分をすくいあげているともいえる。 ・大久保政権が西南戦争で使った戦費は巨額なものになり、かれらが欧化の先鋒的なモデルにしようとしていた北海道開拓の資金がすっからかんになってしまった。 このあと、北海道開拓の方針が、黒田・ケプロン的な童話から、一変するのである。 「囚人を使いましょう。かれらが死んだ方が政府がもうかるじゃありませんか」
Posted by