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CIA秘録(上) その誕生から今日まで
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2008/11/13 |
| JAN | 9784163708003 |
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CIA秘録(上)
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CIA秘録(上)
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
CIAの存在を知ったのは、アメリカのスパイ映画がきっかけだった。世界を股にかけて機密情報を収集し、敵を討つ姿がかっこよかった。唯一無二の重要な機関と思っていたのだが、トランプ大統領はCIAを解体しようとしている。そこで組織の成り立ちを知りたくて本書を読み、CIAのポンコツぶりに驚...
CIAの存在を知ったのは、アメリカのスパイ映画がきっかけだった。世界を股にかけて機密情報を収集し、敵を討つ姿がかっこよかった。唯一無二の重要な機関と思っていたのだが、トランプ大統領はCIAを解体しようとしている。そこで組織の成り立ちを知りたくて本書を読み、CIAのポンコツぶりに驚いた。 彼らはひたすらお金を湯水のように使うが、それに見合った情報の収穫は無い。大量のスパイを空から落とし、早々に殺される愚行を繰り返す。都合の悪い情報は隠す。体裁を守るために事実を湾曲する。数え上げ出したらキリがないほどの愚かっぷり。中でも強烈だったのはアレン・ダレス氏とフランク・ウィズナー氏だが、彼らにすべての責任があるとは言いきれないところがまた難しい。というのも、彼らが属していた政治的環境そのものが、嘘を必要としていたからだ。「正義」の定義は人によって違う。それぞれが正義だと思って動いた結果、全体が狂っていく構造が恐ろしい。 ではどのように組織を導けばこれらを回避できたのだろうか。まずは大統領との意思疎通を十分に行い、彼が組織になにを求めており、なにを求めていないのかを正しく認識し、足並みを揃えるべきだったかもしれない。トップに据える人選も重要だが、それを周りで支える人間の質にもこだわる必要がある。ただ権力や暴力を求めたり、スパイ映画や戦争行為に憧れを持っている人間は絶対に外すべき。 下巻でもこの無能ぶりを目にすることになると思うと、読む前からすでに気が重い。
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「CIA秘録」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51294304.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2008年刊。著者はニューヨークタイムズ記者。 CIAの種々の作戦や諜報活動の実態を公開資料から解説していく。上巻は戦後直後~ケネディ暗殺・ジョンソン政権初期まで。 CIA批判(というより能力不足と費用対効果の悪さ)視点での叙述だが、公開資料がベースな上、その淵源をも開陳するので、叙述内容に疑いを挟むことは難しい。 仮に他の非公開情報を措定しても、CIA側も組織防衛と予算獲得のため、組織に有利な公開情報を混入すべきはずなのに、それがなされてない。何故?。そもそも有利な情報がないから?。 さて、テーマ毎では再読の要を感じた。 ①朝鮮戦争、②インドネシア、③キューバ(キューバ危機を含む)、④ベトナム(トンキン湾事件)、⑤中南米、⑥東欧・ソ連対策がそれか。 なお、諜報全体に関してイスラエルと英国の支援に依拠してきた点は注意する必要があろう。
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