商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/09/15 |
JAN | 9784163273907 |
- 書籍
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少しだけ欠けた月
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少しだけ欠けた月
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商品レビュー
3.5
36件のお客様レビュー
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重松清作品 17作品目。 短篇集「季節風」シリーズの秋。秋を感じる12篇。 秋は、白秋。収穫の秋、味覚の秋、残暑から台風、そして冬への準備の季節。人生でいれば、定年退職から老後に該当するか。充実していればよいが、不安があれば切ないのも、秋。 『風速四十米』、『キンモクセイ』:老いた親を見舞う物語と、妹家族と同居するために引っ越す物語。決して明るいものではなく、辛く切ない。そして、圧倒的に敗北感しかない。一行ごとに気持ちが溢れてきて、切なすぎて、読み進めませんでした。きっと、田舎を飛び出してきた者は、後悔と無力感に圧し潰される。「ありがとう」と「ごめんな」という言葉と共に。 「勉強ができる子は、故郷の田舎町を出ていってしまう。優秀であればあるほど、進路は故郷から遠ざかってしまう」が、痛い。 『水飲み鳥、羽ばたく』:部下のミスに謝る上司の姿。只管、コップの水を飲み続ける(謝り続ける)水飲み鳥。いつか、大空に羽ばたく日が来ることを一緒に祈っていた。
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しとしとと、降り続く秋雨のように、涙がこぼれ続ける。 静かな時の移ろいを感じさせてくれる作品。 秋の夜長にぴったりな、体の中から温めてくれるような物語たち。
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四季4部作が図書館に並んでいて、ずっと気になっていたけれど、秋なので秋の1冊から手をつけてみた。 短編12編。 オニババと三人の盗賊/サンマの煙/風速四十米/ヨコヅナ大ちゃん/少しだけ欠けた月/キンモクセイ/よーい、どん!/ウイニングボール/おばあちゃんのギンナン/秘密基地に午後...
四季4部作が図書館に並んでいて、ずっと気になっていたけれど、秋なので秋の1冊から手をつけてみた。 短編12編。 オニババと三人の盗賊/サンマの煙/風速四十米/ヨコヅナ大ちゃん/少しだけ欠けた月/キンモクセイ/よーい、どん!/ウイニングボール/おばあちゃんのギンナン/秘密基地に午後七時/水飲み鳥、はばたく。/田中さんの休日 時代の流れや、寄る年波や、持って生まれた環境や、暮らしていくうえで離れていく家族や、働く辛さや、すれ違い、擦り減りゆく日々の暮らしやら、、、 どこかに自分がいるような話ばかり。これはまた季節ごとに全刊読まなきゃな。つぎは冬になったら、また冬の1冊を読んでみよう。
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