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マイナス50℃の世界
1,650円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 清流出版 |
| 発売年月日 | 2007/01/09 |
| JAN | 9784860291891 |
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マイナス50℃の世界
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マイナス50℃の世界
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商品レビュー
4.2
22件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鎖国を行っていた江戸時代、アリューシャン列島まで漂流し、日本への帰国の許可をもらうために当時のロシアの首都であるサンクトペテルブルグまで行き、さらには残留を要請されたにもかかわらず日本に戻ってきた大黒屋光太夫の行路を辿るテレビの特番があった。 それに通訳として同行した米原万里が、子ども向けに書いたシベリアでの生活に大人向けのエッセイを追加して刊行された本。 「外の気温はマイナス21度。暑いほどです」という、地球上で一番寒いサハ共和国(当時はヤクート自治共和国)。 対する彼女の返事がふるっている。 「東京は春だというのにまだ肌寒く、今日の気温はプラス21度です」 瞬時にして凍るまつげ、眼球すらうっすらと霜がおり、瞬きするのに力がいるということ。 暖かい季節にならないとスキーやスケートができない(摩擦で溶けた氷が滑るもとなので、寒すぎて摩擦熱が起こらないところでは滑ることができない)こと。 ビニールやプラスチックなどの石油を原料としたものは、マイナス40度以下だと粉々になってしまうので使えないこと。 大人でも「そうなんだ!」と思う事柄が多数紹介されている。 しかも、本人が実体験したものなので、その説得力たるや。 しかし、子ども向けということで少しかしこまっているのか、椎名誠が寄せた文章の中の彼女がいかにも彼女らしく生き生きしていて、笑ってしまった。
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毎日-50℃に達する訳ではないとしても、ヤクーツクは人間には厳しすぎる。寒さ以外でも、昭和のおじさん達に混じって数カ月海外生活というのが本当に大変そうで、著者はよほどエネルギーに満ちた人だったんだなと思う。しかしここまで寒いと氷では滑らないというのは初耳。
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※このレビューにはネタバレを含みます
以前、家族旅行で阿寒湖畔の冬の花火を見たことがあった。小さかった娘達は、氷をノコギリで切る体験を楽しんだ。あの時がマイナス17°cだった。 マイナス50°c は想像を絶する世界だった。取材班は、防寒着やカメラがマイナス45°cに耐えられるか、魚用の冷凍庫でテストを行なってきた。米原さんも「マイナス39°cは、軽い軽い」と思っていたら、降りた途端に鼻を刺すような痛み。鼻毛や鼻の中の水分が凍ってしまったという。 マイナス40°c以下になると撮影が難しくなる居住霧。人間の息、排気ガス、工場の煙などがことごとく凍ってしまう。もちろん、霧の中の運転は危険そのもの。そんな中、排気ガスを煙突のように屋根の上あたりまでのばした市営バスが進んでいく。酷寒の世界で生き抜く知恵がそこにある。 中学校の頃、地理で習ったレナ川は七ヶ月間氷に閉ざされる。天然の橋が出来上がる。5月になると2メートルぐらいの氷の塊が両岸の樹木を薙ぎ倒して進んでいく。 「マイナス68°cでも洗濯物を外に干しますよ。」 というのにも驚く。取り入れる時、「ちょっと叩いて氷を落とせばいい」という。 便所は外。汚物も凍っているから臭気ゼロ。星空を見上げながら、用をたす。 いっぱいのビックリを突きつけれられたけど、スキー、スケートの話が一番印象的だった、寒くて雪が溶けないから、氷柱もできない。雪は思い切り乾いてサラサラしているから雪合戦用の雪玉も雪だるまも作れない。氷の上を動くものと氷との摩擦で熱が生じ、その熱で水の膜ができる。しかし、あまりに寒いとたかが摩擦熱では氷は溶けない。スキーやスケートは暖かくなった時の春先の遊びなのだ。 常識が完全に覆された本。 56歳で星になってしまった米原万里さん。合掌&感謝。
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