商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/03/17 |
JAN | 9784104231041 |
- 書籍
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ほんとうの環境問題
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ほんとうの環境問題
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商品レビュー
3.7
47件のお客様レビュー
2008年頃の少し古い本。理系っぽい立場のお爺さん二人が、それっぽく地球温暖化を皮肉りながらも、あれやこれや対談。本文で触れられる通り、二酸化炭素問題派も地球温暖化否定派もデータを示せずに議論するために、それっぽさしかない。それっぽさ、というのは、局所的な一部の解法による正しさの...
2008年頃の少し古い本。理系っぽい立場のお爺さん二人が、それっぽく地球温暖化を皮肉りながらも、あれやこれや対談。本文で触れられる通り、二酸化炭素問題派も地球温暖化否定派もデータを示せずに議論するために、それっぽさしかない。それっぽさ、というのは、局所的な一部の解法による正しさの主張であり、「温室効果ガスが増えれば温暖化になる」という主論同様に、彼らが用いる反論も「雲が増える事が寒冷化に効果あり」とか「カラスが都会のゴミを餌にするから、東京湾の富栄養化が避けられる」とか、立証なき発想のみである。 それでも、その発想が面白い。残存資源を二酸化炭素換算するとどうなるのか、水を揚力で水力エネルギーとして備蓄しておけとか、食品ロス3割が問題でありフードマイレージを導入してはどうか、温暖化の被害を受けた国を各国で支援する方が安上がり、とか。 隠居みたいな二人で、現役のデータを示さないが、そもそも現役のデータも不十分で恣意的。ならば、こうした多様な着眼点を示す書の方が、よほど視界を広げてくれるという意味で有益な書だと思う。虫好きの二人。自然の変化には敏感で、今の流れには黙っていられないと。最後に一言、養老先生。こんな本出して、新潮社はどういうつもりだよ、と。
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ゴミゼロを目指し、脱プラを目指していこうと思った矢先にこの本を読んだ。目指すのはとても大事なことだけど、日本・世界の現状も共に捉えていかなければならないことがわかった。プラスチックを分別しているけれど、燃えるゴミは石油を投入して燃やしている。だったらプラスチックゴミは分別せずに燃...
ゴミゼロを目指し、脱プラを目指していこうと思った矢先にこの本を読んだ。目指すのはとても大事なことだけど、日本・世界の現状も共に捉えていかなければならないことがわかった。プラスチックを分別しているけれど、燃えるゴミは石油を投入して燃やしている。だったらプラスチックゴミは分別せずに燃えるゴミと一緒に燃やした方が燃えやすいという現実もある。 日本人は「ゴミの分別やってます」とか「環境を大切にしています」とか意識や倫理観を大切にしていて現状はその次である。 また、石油製品がダメだと言われているが、石油のおかげで日本の森林が守られたとも言われる。現に70年ほど前まで禿山だった山が木でいっぱいになっている。 太平洋戦争は石油を獲得するための戦争だった。しかし、軍人が出世するために石油を獲得(真珠湾攻撃)してからも戦争をつづけたミッドウェーに。 脱線したが、今は戦争時のような「欲しがりません、勝つまでは」のような精神論はいらない。合理的に数字を出し、対策を。 日本は「お前がいなければ困る」といった執事のような存在にならなければならない。付加価値をつける! 私個人にもつながる話だなと思った。
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新しい会社の仕事柄、ちょっと環境問題にも手を伸ばしています。池田さんと養老さんの著作だけに「論旨」はとても明快です。ここでの考え方をベースに、巷に流布している言説を気にしてみようと思います。
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