商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2007/03/10 |
| JAN | 9784124035025 |
- 書籍
- 新書
大聖堂
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大聖堂
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商品レビュー
4.4
63件のお客様レビュー
短編のなかから、特に印象に残った3作品。 「列車」 駅の待合室で偶然居合わせて、そこから心温まるような素晴らしい物語が始まるわけではない。むしろ嫌な空気が流れるのに、諍いが起きるわけでもなく、列車が来ればそのまま別れていく。この「何もなさ」がすごくよかった。何も起こらなかったか...
短編のなかから、特に印象に残った3作品。 「列車」 駅の待合室で偶然居合わせて、そこから心温まるような素晴らしい物語が始まるわけではない。むしろ嫌な空気が流れるのに、諍いが起きるわけでもなく、列車が来ればそのまま別れていく。この「何もなさ」がすごくよかった。何も起こらなかったからこそ嫌な空気だけが妙に後を引いた。 「ささやかだけれど、役に立つこと」 どうにもならない現実に、小さな光を与えようとしてくれるところが好きだった。最悪の結末を迎えても医者には感情を大きく爆発させることなく、抑制の効いた描写がかえって悲しみを深くしているように感じた。 「大聖堂」 盲人の見ている世界に足を踏み入れたような、通じ合えたような感覚にたどり着くラストには、神聖さすら感じた。村上春樹の解題にあった、理性的な同情と「我が身のこととして実感する」ことの違いについての解釈も印象に残った。同情ってやさしさではあるけど、そのやさしさゆえに相手を「自分とは違う人」として見てしまうこともあるのかなと思う。 全体を通して、説明しきらない「余白」を堪能できる、すばらしい作品だった。
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パートナーであるテス・ギャラガーの序文によって、レイモンド・カーヴァー作品の魅力が一層鮮やかになった。米国には短い出張で幾つかの街を訪れただけだが、ボストンやデトロイトで強烈に感じたのは、いわゆる中間層の存在。仕事で普段やり取りしているいわばホワイトカラーとは異なる価値観を持って...
パートナーであるテス・ギャラガーの序文によって、レイモンド・カーヴァー作品の魅力が一層鮮やかになった。米国には短い出張で幾つかの街を訪れただけだが、ボストンやデトロイトで強烈に感じたのは、いわゆる中間層の存在。仕事で普段やり取りしているいわばホワイトカラーとは異なる価値観を持っていそうな層こそ、米国民の大きな部分を占めていることに気付かされた。何か野心があったり、大成功を夢見ているわけではない彼らの日々が、淡々と、尊厳を持って描写されていることに、私は強く惹かれる。 羽根 不機嫌な妻を連れて同僚夫妻の家を訪れる ささやかだけど役に立つこと 交通事故とパン屋 ぼくが電話をかけている場所 アル中構成施設
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ちっぽけな人々の日常生活の鬱屈と恩寵の瞬間。 読んですぐにはぴんとこない作品も多かったが、「大聖堂」はみごとだった。
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