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大聖堂 村上春樹翻訳ライブラリー
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2007/03/10 |
| JAN | 9784124035025 |

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大聖堂
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商品レビュー
4.4
64件のお客様レビュー
Threadsで教えてもらった本。村上春樹に苦手意識があるので、自分からは手にしなかった本だと思うので、この出逢いに感謝したい。 物悲しさが漂う内容が多いが、どの短編もとても面白く読んだ。表題作の大聖堂も最後が怒涛だった。起きたことはそんなに大それたことではないけれど、高揚が共有...
Threadsで教えてもらった本。村上春樹に苦手意識があるので、自分からは手にしなかった本だと思うので、この出逢いに感謝したい。 物悲しさが漂う内容が多いが、どの短編もとても面白く読んだ。表題作の大聖堂も最後が怒涛だった。起きたことはそんなに大それたことではないけれど、高揚が共有できる感じがして、気分が良かった。「ぼくが電話をかけている場所」も良かった。 原書を読んだわけではないけれど、村上春樹の訳がどの短編もしっくりきていた。所々、村上春樹っぽいな、と思ったけれど、それはそれでこの短編たちにはぴったりな雰囲気で読んでいて気持ち良かったし、二重の楽しみになった。 レイモンド・カーブァーに出逢えて良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短篇集です。私には「ささやかだけれど、役にたつこと」が良かったです。家族の息子に降りかかる悲劇なのですが、最終的にはパン屋さんのおかげで何か温かみが残るという、なんとも不思議な作品でした。
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短編のなかから、特に印象に残った3作品。 「列車」 駅の待合室で偶然居合わせて、そこから心温まるような素晴らしい物語が始まるわけではない。むしろ嫌な空気が流れるのに、諍いが起きるわけでもなく、列車が来ればそのまま別れていく。この「何もなさ」がすごくよかった。何も起こらなかったか...
短編のなかから、特に印象に残った3作品。 「列車」 駅の待合室で偶然居合わせて、そこから心温まるような素晴らしい物語が始まるわけではない。むしろ嫌な空気が流れるのに、諍いが起きるわけでもなく、列車が来ればそのまま別れていく。この「何もなさ」がすごくよかった。何も起こらなかったからこそ嫌な空気だけが妙に後を引いた。 「ささやかだけれど、役に立つこと」 どうにもならない現実に、小さな光を与えようとしてくれるところが好きだった。最悪の結末を迎えても医者には感情を大きく爆発させることなく、抑制の効いた描写がかえって悲しみを深くしているように感じた。 「大聖堂」 盲人の見ている世界に足を踏み入れたような、通じ合えたような感覚にたどり着くラストには、神聖さすら感じた。村上春樹の解題にあった、理性的な同情と「我が身のこととして実感する」ことの違いについての解釈も印象に残った。同情ってやさしさではあるけど、そのやさしさゆえに相手を「自分とは違う人」として見てしまうこともあるのかなと思う。 全体を通して、説明しきらない「余白」を堪能できる、すばらしい作品だった。
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