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大聖堂 村上春樹翻訳ライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2007/03/10 |
JAN | 9784124035025 |
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大聖堂
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商品レビュー
4.5
53件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カーヴァー的な人生。まともな人間に見えて実は崩壊している男と女。自分の人生と比べて全く違うもののように思えるけど、どこかこんなふうに落ちぶれることもあるかもしれないと思われてしまう。 基本的に幸福は、長くは続かない。そして訳の分からない罠みたいなものがあってどうしようもできない。人生とは、そういうものだよ。そう語りかけてくる。 特に印象に残ったのは『羽根』。自由で大胆な半野生の孔雀と、驚くほど醜い赤子に触れた夫婦のその後の人生。結局落ちぶれて行く運命。ゾッとする怖さがある一方で、ユーモアもあり、クスッと笑えるところもある。 同じように、どうしようもなく、落ちぶれて行く、『コンパートメント』名実ともに孤独を一直線に進む主人公。救われなさが切ないが、どこか爽快感もある。 ポッドキャスト『超相対性理論』で紹介されたことがきっかけで読んでみたが、たしかに誰かとなぜこうなったのか、こう訳したのか、話し合ってみたい。 人の数だけ人生があり、複雑だけど、結局のところ自分にはどうすることもできないという面白さがあり、そこで足掻きながら生きることが大切なんだと思えた。
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小さい頃、お父さんに「なんかお話してー」って言うとよくパン屋さんの話をしてくれたんだけど、それオリジナルストーリーだと思ってたらそうじゃなくてこの中の「ささやかだけれど、役にたつこと」だったことがこの前判明した^^ 覚えてるくらい好きな話なので置いとく
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贅肉を削ぎ落とした珠玉の短篇集。控えめで繊細なのに、がっしり心を鷲掴みされるような不思議な感覚になります。安っぽいセンチメンタリズムを寄せ付けない、なのに弱った心にはぴったり寄り添ってくれるのです。 「大聖堂」も大好きですが、「ささやかだけれど、役にたつこと」がお気に入り。村上春...
贅肉を削ぎ落とした珠玉の短篇集。控えめで繊細なのに、がっしり心を鷲掴みされるような不思議な感覚になります。安っぽいセンチメンタリズムを寄せ付けない、なのに弱った心にはぴったり寄り添ってくれるのです。 「大聖堂」も大好きですが、「ささやかだけれど、役にたつこと」がお気に入り。村上春樹の訳も素敵です!
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