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三幕の殺意 創元クライム・クラブ
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/01/30 |
JAN | 9784488025267 |
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三幕の殺意
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三幕の殺意
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商品レビュー
3.4
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いわゆる雪の山荘もの。 尾瀬の山小屋の離れに住む男が殺され、山小屋の客やスタッフたちが雪で閉じ込められる中、犯人探しが始まる。 しかしこの被害者、よくぞここまでというくらい様々な人たちの恨みを買っている。恐喝あり詐欺あり、苛めやからかいあり。 客たちの多くは被害者に恨みや憎しみ...
いわゆる雪の山荘もの。 尾瀬の山小屋の離れに住む男が殺され、山小屋の客やスタッフたちが雪で閉じ込められる中、犯人探しが始まる。 しかしこの被害者、よくぞここまでというくらい様々な人たちの恨みを買っている。恐喝あり詐欺あり、苛めやからかいあり。 客たちの多くは被害者に恨みや憎しみを持っていて、動機だけで言えば誰が犯人でもおかしくない。さらに読み進むに連れて被害者との関係が明らかになる者も出てくるし、何と探偵役の刑事まで実は被害者に何らかの弱味を握られていた様子。つまり関係者全員容疑者という設定だ。 ここまで被害者のキャラクターが酷いと犯人探しなんてしなくても良いんじゃ…と思ったりするのだが、法的なことは置いておいてもミステリーとしてははっきりさせないわけにはいかない。 図解がいくつも出てくるが、そこはトリックには関係ない。アリバイ崩しがメインだが、昭和四十年の設定なので出来ること。同時にこれなら誰がやっても良いのでは?とも思ったりもする。しかしそれよりブラックジョークのような結末が印象に残った。 結局この被害者は何が楽しくてこんなことを繰り返していたのか。人をいたぶって苦しんだり困ったりする姿を見るのが楽しかったのか。 解説にあるもう一つのエピローグはそのブラックジョークを膨らませた形でなかなか面白かった。だが人によっては蛇足と映るかも知れない。
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タイトルから連想した『三幕の殺人』とは全く関係ありませんでしたね。佳多山大地氏のあとがきのツッコミに笑った。被害者が広く浅くの才能と知識の持ち主だという設定が生きていた。
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雪の降り積もる密室の山の旅館で起こる殺人事件。 『模倣の殺意』に続く二冊目の中町作品読破。 中後半からのスピード感やエピローグ最後三行の「ど、どひゃ〜」とため息が出る感じは非常に癖になる。中町氏は叙述トリックを得意とするとあったが、本作は「読者のミスリードを誘う」...程ではな...
雪の降り積もる密室の山の旅館で起こる殺人事件。 『模倣の殺意』に続く二冊目の中町作品読破。 中後半からのスピード感やエピローグ最後三行の「ど、どひゃ〜」とため息が出る感じは非常に癖になる。中町氏は叙述トリックを得意とするとあったが、本作は「読者のミスリードを誘う」...程ではない? ミステリー初心者としては、登場者の一挙手一投足を見るだけでなく、起こっている出来事の"仕組み(=仕掛け)"までもっとよく目を凝らさなければなぁと学ばされる作品でした。かなり面白かった。
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