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物語 イスラエルの歴史 アブラハムから中東戦争へ 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2008/01/25 |
| JAN | 9784121019318 |
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物語 イスラエルの歴史
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
近年話題になることが多い中東について知ろうと思い購入しました。 入門書と言うには重厚で、古代から近世までの地域の歴史が丁寧に書かれています。古くは神話の世界から触れており、中〜高校の世界史の授業を思い出すような単語がたくさん出てきます。 内容は詳細で面白かったのですが、とにかく(...
近年話題になることが多い中東について知ろうと思い購入しました。 入門書と言うには重厚で、古代から近世までの地域の歴史が丁寧に書かれています。古くは神話の世界から触れており、中〜高校の世界史の授業を思い出すような単語がたくさん出てきます。 内容は詳細で面白かったのですが、とにかく()による注釈が多く、文が読みにくくなっているのが難点です。 また、2008年の刊行なのでパレスティナ自治政府で言えばアラファト議長が出てきたところで終わっており、2020年代のイスラエルとガザの紛争に届いていません。 私は同出版社の「ユダヤ人の歴史」と併せて読むことで相互に内容を補完しました。
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ナチスからガザ侵攻に至るユダヤ人にまつわるこれまで自分が不可思議だと思っていた歴史を、まずはその誕生から探ってみようと入門編として。 世界を常に騒がすユダヤ、キリスト、イスラム、その宗教の聖地とされるエルサレムを起点に紀元前13世紀頃から第二次対戦後の中東戦争に至るまでを新書サイ...
ナチスからガザ侵攻に至るユダヤ人にまつわるこれまで自分が不可思議だと思っていた歴史を、まずはその誕生から探ってみようと入門編として。 世界を常に騒がすユダヤ、キリスト、イスラム、その宗教の聖地とされるエルサレムを起点に紀元前13世紀頃から第二次対戦後の中東戦争に至るまでを新書サイズとしては372頁という厚さで詳細に誌されており、中東史学者である著者の気概を感じる一冊で非常に勉強になった。 ちなみに中公新書の装幀は建築家の白井晟一が担当していたことを今更ながら初めて知った。
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アブラハム(イブラヒーム)の息子イシュマエル(イスマイール)がアラブの祖先、もう一人の息子イツハク(イスハーク)がイスラエルの祖先であるとクルアーンには書かれているという。事実はどうであれ、イスラーム側はアラブとイスラエルは同根と思っていたらしい。現在、それに関してはどう考えられ...
アブラハム(イブラヒーム)の息子イシュマエル(イスマイール)がアラブの祖先、もう一人の息子イツハク(イスハーク)がイスラエルの祖先であるとクルアーンには書かれているという。事実はどうであれ、イスラーム側はアラブとイスラエルは同根と思っていたらしい。現在、それに関してはどう考えられているのだろうか。平和に寄与しないのだろうか? 紀元前6世紀のバビロン捕囚の半世紀、神に選ばれた民族としていかに生きるべきか問い続け、その結果、民族存続の基本原理である民族的・宗教的共同体ユダヤ教団を作り上げた。バビロン捕囚は悲劇であったが、もしこれが無ければ「ユダヤ人」はなかったのかもしれない。歴史の因果は本当に不思議であると感じた。 十字軍はローマ・カトリック教会の代表であり、キリスト教全体の代表ではなかったため、イェルサレムを征服した際には現地のユダヤ人やキリスト教徒も弾圧、追放された。その結果、ユダヤ人はヨーロッパ各地へ離散し、ヨーロッパ各地ではキリスト教徒によりユダヤ人に対する迫害が始まったとの事だが、何故そのような迫害がなされたかの原因を掘り下げて解説して欲しかった。西欧人は声高に自由や平等を主張し、あたかも非西欧は遅れているかのように言いがちだが、彼らは他人を非難する前に自らの歴史を反省すべきと思う。と同時に、歴史を知れば知るほどにキリスト教の独善性が鼻に付くというか嫌いになる。 サラディンがイェルサレムを奪取した12世紀以降、イスラーム教徒やキリスト教5派が所有権を争わないよう、現在に至るまで聖墳墓教会聖堂の鍵をアラブ人イスラーム教徒が管理しているのは面白い。 イスラエルの歴史を俯瞰的に知る事ができたが、やたらに括弧書きが多かったり、英文の日本語訳のように主語が分かり辛かったりと、全体的にストレスを感じた。
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