商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1951/12/30 |
JAN | 9784488006518 |
- 書籍
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自由からの逃走
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自由からの逃走
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商品レビュー
4.2
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愛するということ からフロムデビューしてこの思想現代まで連綿と続いとるやんけ!おもろ!他のも読んだろ!→生きるということ で躓いた者です。自由からの逃走を先に読んだ方が良かったな。(作者も『自由からの逃走』でこのこと説明したから、とちょこちょこ書き足しているので) 三章までは「...
愛するということ からフロムデビューしてこの思想現代まで連綿と続いとるやんけ!おもろ!他のも読んだろ!→生きるということ で躓いた者です。自由からの逃走を先に読んだ方が良かったな。(作者も『自由からの逃走』でこのこと説明したから、とちょこちょこ書き足しているので) 三章までは「あっ…ふーん(?)」と感覚で読み進めていましたが、四章あたりで「宗教とか西洋文化の背景よー分からんけど、言いたいことは分かるわ」って感じ。 五章あたりでマゾヒズム/サディズムになぞらえた主従関係で理解深まりました。自由には責任が伴うからみんな誰かに決めてほしくて回避行動に出ちゃうんですかね。 仕事でも好きにやって良いよ〜と言われてもまずはリーダー(指導者)を決めるところから始まりそう。 ドイツの思想家にありがちな「〇〇的〇〇的な現象で」「〇〇的〇〇的要因から」みたいな独特な言い回しが続くと脳内宇宙猫。翻訳の都合ですかね?
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ユダヤ系のドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムが1941年に出版した、「ナチズムになぜ人々は熱狂するのか」を分析した本。ナチスドイツは1945年まで続いたので、本書はまさにナチスドイツ全盛期に書かれたものです。とても焦燥感と危機感溢れる内容でした。(フロムはこの頃にはアメリカに...
ユダヤ系のドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムが1941年に出版した、「ナチズムになぜ人々は熱狂するのか」を分析した本。ナチスドイツは1945年まで続いたので、本書はまさにナチスドイツ全盛期に書かれたものです。とても焦燥感と危機感溢れる内容でした。(フロムはこの頃にはアメリカに亡命しています。) 「自由からの逃走」、身に覚えがあります。私もご飯の準備が面倒な時は、3食とも給食だったらいいのに…と思います。まさに好きな食事をする「自由からの逃走」です。 という浅い内容では決してありません(苦)。 ヨーロッパは中世の終わり(16世紀頃)から近代(本書が書かれた19世紀)までは権威から自由を獲得するための戦いでありました。しかし権威から自由を勝ち取った人々の中には、自由のもたらす孤独感と無力感に耐えられず、自ら自由を手放し、権威あるものに服従してしまう、そのような人々の心理の現れがナチズムである、というのがざっくりした概要です。まとめサイトの内容もだいたいこんな感じかと。 私が本書を読んでびっくりしたのは、このような自由からの逃走は既に16世紀から起こっており、キリスト教のプロテスタントが、ナチズムととても似た動きによって産まれたことです。世界史の授業で習った(忘れてたけど)、腐敗した協会を批判しプロテスタントという新しい宗派を創ったルターやカルヴァンが、ざっくり言うと…「自己肯定感こじらせインテリ」で、封建制が崩壊し自由になった世の中の「負け組中産階級」のフラストレーションを彼らが上手く集めたことがプロテスタントの源流だったと…。(注意:フロムの主張を元にさらに私がテケトーに解釈して書いてるので真に受けないでね!) しかも、このプロテスタントの心理的な状況(自由を放棄し、権威に服従する傾向)が、資本主義の発展を後押しし、さらにこの資本主義のもとに育った人々に、影響を与えていく…。 資本主義社会に生きる自分の感情の2割くらいは、もしかして16世紀の「負け組中産階級」で出来てるの!?と思うと、背筋がゾワっとしました。 (あ、負け組中産階級を軽蔑している訳ではありません。自分自身の感情が、4世紀前の、しかも日本じゃなくてヨーロッパに影響を受けてるかもしれないという事実にゾワっとしたのです。) なかなか文章の意図を掴みきれなくて、読むのに時間がかかりましたが(理解しきれてなかったり、誤解してるところもあるかも)、まとめサイトの概要で終わらせず、ちゃんと本書を読んで良かったと思います。16世紀〜19世紀の状況は、今の日本と重なるところもあると思うので※、オススメの一冊です! ※この本を読むきっかけになったのは「解雇規制緩和」の話題が盛り上がっていたからでした。でも「解雇規制緩和」を謳った小泉さん、自民党の総裁になれませんでしたね。
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心理学や歴史的な観点から、自由が孤独や無力感を生み出し、自由を破壊するような絆や矯正を求めることを学べる。目標を持って、自発的に考えたり動いたりすることで幸福を得られる
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