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ぼくはくまのままでいたかったのに
1,540円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ほるぷ出版 |
発売年月日 | 1978/10/15 |
JAN | 9784593500802 |
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ぼくはくまのままでいたかったのに
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商品レビュー
3.9
27件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山おくの森でクマは冬の眠りについた。クマが寝ている間に森にやってきた人間たちが、森の木を切りたおして工場を作る。眠りからさめたクマが出ていくと。 淡い繊細な絵と淡々とした文章。 目が覚めたクマが自分はクマだと訴えても、全く取り合ってもらえず。 クマは動物園かサーカスにいるもので、そうでないお前がクマのはずはない。 前提と思いこみのズレがクマをどんどん追い込んでいく。 淡々とお話がすすむのがだんだんと不気味で落ち着かない気持ちに。 最後はホッとするものの、この先はどうなるのかと絵の仄暗さに気持ちも暗くなる。 いろいろ考えさせられて、ちびちゃんとも話してみたくなる絵本。
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自分自身を奪われる。 話を聞かない人たち、想像しない人たち、考えない人たち。 そんな人たちの中で自分を保つのは、きっと想像以上に難しい。
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痛烈なアイロニーと哀切。 これはこどもに伝わるのだろうか…。 冬眠から目が覚めたら森がなくなっていた“くま”。 森は冬の間に人間が木を全部切り倒し、工場へと変わっていたのだ。 呆然とする”くま”に、工場の職長が言った。 「おい、おまえ、とっとと しごとにつけ」 驚いた“くま”は言う。 「あのう、すみませんが、ぼくは くまなんだけど……」 「くまだと!ふざけるな!うすぎたない なまけものめ!」 職長はかんかんにおこって どなりつけると、くまを人事課長のところにーーー。 “くま”を現代社会に適合できない人間のメタファーとして見ることができるような気がする。 工場の仕事ができなくて怒られるシーンは切なかった。 ホテルでのシーン。 “くま”は、ほんとうに“くま”になれたのか? 最後は本来の自分自身に身も心もなることができて、Happy End、ということだと思いたい。
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