1,800円以上の注文で送料無料

怖い絵
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1219-06-07

怖い絵

中野京子(著者)

追加する に追加する

怖い絵

1,980

獲得ポイント18P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日出版社
発売年月日 2007/07/19
JAN 9784255003993

怖い絵

¥1,980

商品レビュー

3.8

231件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

怖い絵 中野京子 ∞----------------------∞ 表紙はラトゥールの「イカサマ師」 絵画については全くと言っていいほど詳しくないのけど、ちゃんと1~2ページをとって絵画が載っているので(しかもカラー)、それを見ながら読んでると、なんだかそんな感じに見えてくる(思えてくる)流されやすい私です。 その絵画が描かれた時代背景を知るだけで、描かれている人物だったり動物だったり建物だったりが、初めに見た時とイメージが変わってしまうっていうのもいくつもあった。画家についてもどういう人物か分かると、複雑な思いに駆られて他の作品も知りたくなってしまう。そんな本だった。 本当にどれもこれも面白い。時々対比する絵画があるものいいね(白黒だけど)。 絵画だけでなく、さりげなく世界史の勉強にもなったので、中野京子さんの本、もっと読んでみたい。 ドガ 『エトワール、または舞台の踊り子』 ティントレット『受胎告知』 ムンク 『思春期』 クノップフ『見捨てられた街』 ブロンツィーノ『愛の寓意』 ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』 ルドン『キュクロプス』 ボッティチェリ 『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』 ゴヤ 『我が子を喰らうサトゥルヌス』 アルテミジア・ジェンティレスキ『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』 ホルバイン 『ヘンリー八世像』 ベーコン『ベラスケス 〈教皇インノケンティウス十世像〉による習作』 ホガース『グラハム家の子どもたち』 ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』 グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』 ジョルジョーネ 『老婆の肖像』 レーピン『イワン雷帝とその息子』 コレッジョ 『ガニュメデスの誘拐』 ジェリコー『メデュース号の筏』 ラ・トゥール『いかさま師』 2025/02/20 読了(図書館)

Posted by ブクログ

2024/11/25

過去に読んで面白かった記憶があるので、図書館で借りて久々に読みました。二度目なので覚えのあるページもあり、記憶にないページもあり。 だいぶ前の刊行でもあるので致し方ないですが、印刷の都合上絵が暗くてかなり見づらいです。とはいえ探せばすぐにヒットするので、スマホで適宜画像を検索しな...

過去に読んで面白かった記憶があるので、図書館で借りて久々に読みました。二度目なので覚えのあるページもあり、記憶にないページもあり。 だいぶ前の刊行でもあるので致し方ないですが、印刷の都合上絵が暗くてかなり見づらいです。とはいえ探せばすぐにヒットするので、スマホで適宜画像を検索しながら読みました。気になる箇所を拡大して鑑賞できる今の時代に感謝。 歴史的背景や作者の人物像などがわかりやすく解説されていて良かったのですが、ちょっと文章が大仰かつ断定的で思想が強めなので、読んでいて疲れるなあという感想も出てしまいました。続編も出ているのでいずれ読みたいですが、もう少しあとでもいいかもな……。 とりあえず今は美術館に行きたい気分です。色々な作品に触れる端緒として良い読書体験でした。

Posted by ブクログ

2024/10/05

文庫版もあるらしいが、私が手にとったのは図書館に置いてあったソフトカバー版。 初版2007年ということで、17年前に発行されたものだと考えると、なかなかに感慨深い。 何が感慨深いか? この本には、いわゆる男女差別(原則、絵画が描かれた当時のものではある)が取り上げられている。しか...

文庫版もあるらしいが、私が手にとったのは図書館に置いてあったソフトカバー版。 初版2007年ということで、17年前に発行されたものだと考えると、なかなかに感慨深い。 何が感慨深いか? この本には、いわゆる男女差別(原則、絵画が描かれた当時のものではある)が取り上げられている。しかし、その内容は今もなお危惧すべきものであるところだ。 ルネサンス時代にあったという、美女と老女の対比などはなかなかに気分の良いものではない。 また、若い女性だけでなく、幼い少年に対しての搾取についても取り上げられていて、人間昔から権力を持つとろくでもないなあなどと思うなどした。 『怖い絵』というタイトル故に『怖い』が強調されているけれども、実際としては絵という窓を通して当時を覗き込むことで揺すぶられる数々の感情の中で、言語化がもっともしやすいものが『怖い』という感情なのだろう。 恐怖は人間にとってもっとも原初的なものであり、これがあったからこそ生物として生きのびることが出来たわけだから、情動のひとつとして『怖い』という言葉を採用したのは、端的に素晴らしい決断だったと思う。その一方で、どこかミーム的になっているような気もしているので、もったいないなあなどと感じた次第である。

Posted by ブクログ