商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2002/05/01 |
| JAN | 9784101152189 |
- 書籍
- 文庫
花神(中)
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花神(中)
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商品レビュー
4.1
53件のお客様レビュー
桂小五郎の推挙で長州…
桂小五郎の推挙で長州軍を預かることになります。技術一本で幕府や諸藩を渡り歩いてきた人間が、長州のために働くという郷土意識に感動します。また、蔵六の才能を見抜いた桂の人物眼にも恐れ入るばかりです。
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村田蔵六という人物像を際立たせるかのように、周辺の人物の動きが描かれていました。幕末のことをよく分かっていないので、勉強になります。 朴訥で地味だけれど、自分の信念を曲げず突き進んでいく蔵六。いいなあと思いました。 でも、イネと蔵六の再会の場面では、女心に気づかない蔵六の態度...
村田蔵六という人物像を際立たせるかのように、周辺の人物の動きが描かれていました。幕末のことをよく分かっていないので、勉強になります。 朴訥で地味だけれど、自分の信念を曲げず突き進んでいく蔵六。いいなあと思いました。 でも、イネと蔵六の再会の場面では、女心に気づかない蔵六の態度がもどかしかった。 本当は気づいていても、態度で示さないと分からないよー( ̄^ ̄) 蔵六の立場や性格を考えればしょうがなかったのかな、それにしても・・・ イネが病理学の講義を蔵六にした5日間は、2人にとって、生涯忘れえぬキラキラした時間であったと想像します。 桂小五郎の人を見抜く目があったことにより、蔵六は表舞台にたつことができました。後半の幕府との戦いの場面では、蔵六の戦術はあっぱれとしか言いようがなく、拍手を送りたい気持ちです。 下巻で、イネとまた会えるといいなあと期待してしまいます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「維新の十傑」の1人である大村益次郎は、改名するまでの期間を村田蔵六と名乗っていた。「蔵六」という熟語は、亀が手足を甲羅の中にしまって閉じ籠る様子を指す言葉であるようだが、これほど村田蔵六という人物を的確に表す言葉は他にないだろう。攘夷思想によって殺気立つ長州藩に仕えながらも、政治活動には興味を示さず、ひたすら蘭方書を読み漁る村田蔵六という人物は、同藩の士にとっても奇怪な人物として写ったに違いない。そんな蔵六が、後に木戸孝允と名乗る桂小五郎の指名を受けて長州藩の軍事統括を担うことになる。蔵六が大村益次郎として幕軍との戦争に挑むのは本作(中巻)以降である。 最後に、幕長戦争に臨むにあたって長州藩が作成した日本初の「革命宣言書」について。蔵六が書いた印象的な文章についてまとめておく。 「東人(幕府)は病気だ」 中略 「防長(長州)は、医師である」 以下、原文。 「今日の事は、人身に疾病ある如く、人心は国家な り。疾病は東人なり。医師は防長なり」 「医師に任せ、すみやかに病根を御絶ち遊ばされず候 ては、他日再発」 「再発候節、病人、元気衰え、快気むつかしく存じ奉り候」 医学の徒でもある蔵六らしい「革命宣言」である。
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