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半生の記 新潮文庫
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半生の記 新潮文庫

松本清張(著者)

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半生の記 新潮文庫

605

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2004/05/01
JAN 9784101109121

半生の記

¥605

商品レビュー

4.3

15件のお客様レビュー

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2010/05/28

松本清張の自伝。清張…

松本清張の自伝。清張は、生家が裕福でなかったために、余り恵まれない前半生を歩んだ。清張作品の核ともいえるある種のコンプレックスが、どういうものだったのかよくわかる。そして、作家となった後、半生分を取り返すように、憑かれたように膨大な作品量を書き続けた。清張ファンなら是非抑えてほし...

松本清張の自伝。清張は、生家が裕福でなかったために、余り恵まれない前半生を歩んだ。清張作品の核ともいえるある種のコンプレックスが、どういうものだったのかよくわかる。そして、作家となった後、半生分を取り返すように、憑かれたように膨大な作品量を書き続けた。清張ファンなら是非抑えてほしい一冊。

文庫OFF

2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巨匠松本清張は作家になる以前に朝日新聞社で記者をしていたのだろうと勝手に想像していたが大きな誤りだった。生活するための苦労が生々しく冷静に回想されており、それが読むものを惹きつける。点と線や砂の器は読んだ後、彼の膨大な作品群になかなか手を出さなかったのだが、この半生の記によって無性に読みたくなった。

Posted by ブクログ

2023/08/05

松本清張、唯一の私小説  結婚の馴初めなどは一切書いてゐないが、立派におもしろかった。清張は私小説が苦手で、これも気に入らなかったとしてゐるが、私には十分な私小説に思はれる。小卒の人間の苦心惨憺たる半生が、「或る「小倉日記」伝」同様に、端正でくどくどしない文章で瑞々しく語られてゐ...

松本清張、唯一の私小説  結婚の馴初めなどは一切書いてゐないが、立派におもしろかった。清張は私小説が苦手で、これも気に入らなかったとしてゐるが、私には十分な私小説に思はれる。小卒の人間の苦心惨憺たる半生が、「或る「小倉日記」伝」同様に、端正でくどくどしない文章で瑞々しく語られてゐる。  苦労人で、後半で七人家族を養ふことの懊悩がさらりと俯瞰で示されてゐる。達者だと思ふ。至言と感じた文も多かった。たとへば、兵器廠の片手の管理人のくだりの「世間の人は組織の大きさだけを見る」で、かういふ達観したやうな文が好きだった。

Posted by ブクログ

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