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ヴィヨンの妻 新潮文庫
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ヴィヨンの妻 新潮文庫

太宰治【著】

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ヴィヨンの妻 新潮文庫

539

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商品詳細

内容紹介 「人間失格」「走れメロス」などで知られる太宰治の晩年の総決算ともいえる代表的短編集です。家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、その一方で新しい家庭への夢を描く。表題作の他『親友交歓』『おさん』『家庭の幸福』など8編を収録。
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2009/03/01
JAN 9784101006031

ヴィヨンの妻

¥539

商品レビュー

3.9

353件のお客様レビュー

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2010/05/28

駄目夫を持つ女の苦悩…

駄目夫を持つ女の苦悩を描いた作品です。この妻が不憫で、ちょっぴりもの悲しいお話です。

文庫OFF

2010/05/28

晩年の短編集。表題作…

晩年の短編集。表題作の「ヴィヨンの妻」を含め、ほとんどの作品が、家庭を顧みない夫、そして家庭の価値、幸福とは何かを、太宰なりの日々の生活を描くことによって問うているように思う。

文庫OFF

2026/09/06

「悲しみとか怒りとかいう思いよりも、呆れかえった馬鹿々々しさに身悶えしました。」 感情を表す言葉はちゃんと出てくる。それなのに、読んでいると感情がきれいに整理されていく感じがしない。悲しい、怒っている、苦しい、という言葉では処理できないカオスを、家庭というかなり狭い場所の中でずっ...

「悲しみとか怒りとかいう思いよりも、呆れかえった馬鹿々々しさに身悶えしました。」 感情を表す言葉はちゃんと出てくる。それなのに、読んでいると感情がきれいに整理されていく感じがしない。悲しい、怒っている、苦しい、という言葉では処理できないカオスを、家庭というかなり狭い場所の中でずっと見せられている。 しかも文章は読みやすい。だから混沌としているのに、どんどん先へ進んでしまう。この、処理できないものを処理しないまま読ませていく感じ。 「命は大事」「女性は強い」みたいに分かりやすい意味を置いて読もうとすると、どんどん作品から置いていかれる。今とは家庭環境や男女関係が違う。一方で、太宰作品に出てくる男には妙に共感する。 何かにつけて理由を無理やりこじつけて、結局は欲望のまま生きる。欲望を欲望のまま認めず、自分の行動にそれらしい理由や思想をつけてしまう。これはめちゃくちゃ男だと思った。 自分でも自分をうまく説明できない。つかみどころがない。どうしようもないと分かっていても、欲望や感情に引っ張られる。そういうところが自分と重なることが多い。ただ、それだけで大それた感想を言えるわけでもない。そこは太宰作品らしくて、あんまり好きじゃない部分でもある 太宰を「無頼派文学」と一言で名付けるのは嫌いだ。 文学史上の分類として必要なのかもしれない。でも「無頼派」という言葉を先に置くと、酒、女、破滅、自堕落みたいなイメージだけで作品を読めてしまう。そうすると、妻から見た男の馬鹿々々しさや、欲望を思想に変換してしまう滑稽さ、家庭の中にある処理不能な混沌が見えにくくなるし、読みが浅くなるとおもう。 この短編集は「無頼に生きる男たち」の話というより、どうしようもない人間がどうしようもない理由を抱えながら、それでも生活だけは続いていく、その混沌を見ないと勿体ない気がする。

Posted by ブクログ

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