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民権と憲法 シリーズ日本近現代史2 岩波新書
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民権と憲法 シリーズ日本近現代史2 岩波新書

牧原憲夫【著】

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民権と憲法 シリーズ日本近現代史2 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 2006/12/22
JAN 9784004310433

民権と憲法

¥1,034

商品レビュー

4.4

16件のお客様レビュー

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2024/04/04

教科書的な知識をかなり網羅しつつ、テーマごとの見取り図も示してくれる良書。通史でこれだけ面白い本は貴重だと思う。 西南戦争(1877)から大日本帝国憲法発布(1889)までの民権運動史を軸に据えつつ、その間の経済や社会、対外関係、学校教育などのトピックにも各章が割かれている。網...

教科書的な知識をかなり網羅しつつ、テーマごとの見取り図も示してくれる良書。通史でこれだけ面白い本は貴重だと思う。 西南戦争(1877)から大日本帝国憲法発布(1889)までの民権運動史を軸に据えつつ、その間の経済や社会、対外関係、学校教育などのトピックにも各章が割かれている。網羅性と深掘りのバランスがかなり好みで、通史の本にありがちな目の滑る感じもなく、かつ、1つの事件に絞って書かれた本のように食傷気味になったりもせずに新鮮さを保ちながら読み切れた。

Posted by ブクログ

2023/02/20

西南戦争後の恩賞を巡り起こった竹橋事件から始まり、大日本帝国憲法が発布されるまで。 政府vs民権派+民衆という視点ではなく、政府・民権派・民衆の三極対立の視点が示された事で、非常に分かりやすくなっている。 栃木県民としては足尾鉱毒事件と田中正造の記述が気になった。勝海舟が田中正造...

西南戦争後の恩賞を巡り起こった竹橋事件から始まり、大日本帝国憲法が発布されるまで。 政府vs民権派+民衆という視点ではなく、政府・民権派・民衆の三極対立の視点が示された事で、非常に分かりやすくなっている。 栃木県民としては足尾鉱毒事件と田中正造の記述が気になった。勝海舟が田中正造に送った証文にある通り、「元が間違っているんだ」と。江戸時代には考えられないほどの合理性と効率的な企業が登場したが、それが地域社会や環境に与える影響までは誰も予想していなかった。 アイヌ、琉球、朝鮮問題についても詳しく書かれている。特にアイヌが気になった。彼らを日本人とする際に、なぜそれまでの居住地から離れさせ開拓をさせたのか?前から気になっていたが、ロシア語や英語も話せる彼らが境目にいたのでは何があった際に都合が悪い。結局、居住地だけでなく食文化や生活様式まで変えられ抵抗力が弱まったであろう彼らの身体に天然痘などの病気が襲い掛かり、多くの命が失われてしまった。無人になり安心したかのように思える境目には、その後、日本国は巨額の防衛費をつぎ込む羽目になる。また、これらの問題に対し、欧米諸国が少々怪訝な顔をし始めている(自分達も同じ事をしているが) 後半は森有礼が目立っている。国民を育成する為に、学校教育、制服、体育、唱歌、そして君が代まで。この時代にこれらのものが誕生している。それらは明治天皇の巡幸とも重なり、日の丸・君が代・御真影・万歳(天皇陛下万歳もこの時代からの登場)という国民統合四点セットが生まれる。 この先、時代にはきな臭い方向にも進むが、それはさておき、皇后と席の高さが一緒である事に不満を持った明治天皇が玉座の下にこっそり敷物を敷き少し高くするも、同じ高さであるべきだと唱える井上馨が敷物を引きずり出して放り投げる話は面白い。

Posted by ブクログ

2022/05/21

民法と憲法 成立までの流れや東アジア世界の動きが目まぐるしい。 今、憲法や法律が揺らいでいるのではないか。 揺らぐではダメだ。 変えるなら変える。 変えないなら変えない。 解釈だけで変えようとするのはずるいのではないか。 変えるためには国民一人一人が他人事ではダメな...

民法と憲法 成立までの流れや東アジア世界の動きが目まぐるしい。 今、憲法や法律が揺らいでいるのではないか。 揺らぐではダメだ。 変えるなら変える。 変えないなら変えない。 解釈だけで変えようとするのはずるいのではないか。 変えるためには国民一人一人が他人事ではダメなのだが。

Posted by ブクログ

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