商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2007/04/06 |
JAN | 9784309408415 |
- 書籍
- 文庫
蹴りたい背中
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蹴りたい背中
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商品レビュー
3.4
594件のお客様レビュー
一人になることを選んだけれど、その孤立、孤独に耐えられないハツと、 孤立しているけれど、その心の中は一人ではない、にな川。 似た環境のはずなのに、なんでそんな堂々としていられるんだと、にな川に対して、興味と嫉妬のような感情を持つハツ。 ハツが見ているもの、感じているものの表現は比...
一人になることを選んだけれど、その孤立、孤独に耐えられないハツと、 孤立しているけれど、その心の中は一人ではない、にな川。 似た環境のはずなのに、なんでそんな堂々としていられるんだと、にな川に対して、興味と嫉妬のような感情を持つハツ。 ハツが見ているもの、感じているものの表現は比喩表現や、さびしさは鳴るなど独特な表現がされていながら、丁寧に描かれていて、スラスラと読めた。 テンポが良かった。 スタンスを続けざまに使ったり、ちょっと死相出てた、ちょっと死相出てたなど、同じ言葉を連呼したり、リズムよく読めた。 話す言葉も、キャラそれぞれくだけた話し方で、読みやすかった。 ハツと、にな川の関係は、よくあるキラキラとした青春小説でも、鬱屈としすぎたものでもない。 にが酸っぱさを感じる。 煮込みすぎた感情を感じる。 背中を蹴りたくなる衝動、痛みや苦しむ姿を見たい、という感情は、性衝動でもあり、見下した踏み台にしたいような感情なのかもしれない。 また、ずっと鬱屈として、話す人もほとんどいないで、誰にもぶつけられなかった感情の矛先になったのかもしれない。 オリちゃんを見るにな川が好きという言葉。 朝方、ベランダにいる二人。 見ているものの違いが顕わになりながらも、指先から少しだけ繋がる感じがした。 いや、それでも、交わらないことに美しさがある気もする。
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クラスに馴染めない高校生の男女を描いた青春?物語です ただ一貫して甘酸っぱい恋愛感情のようなものはなく、斜に構えた主人公とアイドルに夢中な男子との不思議な関係が書かれています。 さすが芥川賞という感じで非常に文学的でしたが個人的には読みやすく読後感も良かったです。
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クラスで孤立している主人公の様子や心理状態が高校一年生の自分とあまりに一致しており、自分のことを言われているようで胸が締め付けられて読んでいて苦しかった。でも、この気持ちを大切にしようと思いました。
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