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蹴りたい背中 の商品レビュー

3.4

594件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    165

  3. 3つ

    237

  4. 2つ

    47

  5. 1つ

    15

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2024/10/30

一人になることを選んだけれど、その孤立、孤独に耐えられないハツと、 孤立しているけれど、その心の中は一人ではない、にな川。 似た環境のはずなのに、なんでそんな堂々としていられるんだと、にな川に対して、興味と嫉妬のような感情を持つハツ。 ハツが見ているもの、感じているものの表現は比...

一人になることを選んだけれど、その孤立、孤独に耐えられないハツと、 孤立しているけれど、その心の中は一人ではない、にな川。 似た環境のはずなのに、なんでそんな堂々としていられるんだと、にな川に対して、興味と嫉妬のような感情を持つハツ。 ハツが見ているもの、感じているものの表現は比喩表現や、さびしさは鳴るなど独特な表現がされていながら、丁寧に描かれていて、スラスラと読めた。 テンポが良かった。 スタンスを続けざまに使ったり、ちょっと死相出てた、ちょっと死相出てたなど、同じ言葉を連呼したり、リズムよく読めた。 話す言葉も、キャラそれぞれくだけた話し方で、読みやすかった。 ハツと、にな川の関係は、よくあるキラキラとした青春小説でも、鬱屈としすぎたものでもない。 にが酸っぱさを感じる。 煮込みすぎた感情を感じる。 背中を蹴りたくなる衝動、痛みや苦しむ姿を見たい、という感情は、性衝動でもあり、見下した踏み台にしたいような感情なのかもしれない。 また、ずっと鬱屈として、話す人もほとんどいないで、誰にもぶつけられなかった感情の矛先になったのかもしれない。 オリちゃんを見るにな川が好きという言葉。 朝方、ベランダにいる二人。 見ているものの違いが顕わになりながらも、指先から少しだけ繋がる感じがした。 いや、それでも、交わらないことに美しさがある気もする。

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2024/10/28

クラスに馴染めない高校生の男女を描いた青春?物語です ただ一貫して甘酸っぱい恋愛感情のようなものはなく、斜に構えた主人公とアイドルに夢中な男子との不思議な関係が書かれています。 さすが芥川賞という感じで非常に文学的でしたが個人的には読みやすく読後感も良かったです。

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2024/10/22

クラスで孤立している主人公の様子や心理状態が高校一年生の自分とあまりに一致しており、自分のことを言われているようで胸が締め付けられて読んでいて苦しかった。でも、この気持ちを大切にしようと思いました。

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2024/10/12

ここ最近読んだ中で1番読みやすいしサラッとしてた。し、話自体も複雑じゃなくて、表面で受け取れば割とよくある話だけど、考え始めるとズドーンってくる感じ。それぞれの立場、それぞれの視点がわかりやすいからこそきつい

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2024/09/24

主人公のひねくれも、さみしさも遠巻きに見守って愛おしいと思えるような作品だった 冒頭が大好き、あとは、プールの更衣室での心情も繊細にえっちですきだった

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2024/09/22

結局ハツはにな川のことをどう思ってるのか?軽蔑しているのか尊敬しているのか、たぶん好きってことはないとおもう。 芥川賞受賞作品ってつまらないわけではないけど、みんながみんな読んで面白いと思える作品ではない気がする。

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2024/09/18

とっても好きな作品だった。 『好き』と言う感情の一部なのか、もしくは全く別のものなのか、私がにな川に向ける『蹴りたい』と言う衝動、わかってしまう自分がいる。 これは決して人間として異常な嗜好だ、とも言いきれない。 蹴りたい、相手が困っているところを見たい、もっと困らせたい、この...

とっても好きな作品だった。 『好き』と言う感情の一部なのか、もしくは全く別のものなのか、私がにな川に向ける『蹴りたい』と言う衝動、わかってしまう自分がいる。 これは決して人間として異常な嗜好だ、とも言いきれない。 蹴りたい、相手が困っているところを見たい、もっと困らせたい、この欲望は相手を見下しているからこそ起こりうる感情ではあるが、 不潔な感情だと一掃することもできない。

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2024/09/16

今頃読むと時代を感じないわけにいかないが、エンタメではないまさに青春小説を読んだ、という気持ちになる。

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2024/09/14

うーん、何とも私の琴線には触れませんでした。若い人の心の内が共感できなくなってきているのかな、四十代…

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2024/09/08

いいですねー。 本を忘れて出かけてしまい、どうせならいずれ買うことを決めている文庫本にしようと、購入。 半日で読み終わってしまった。 おもしろかった。安心して没頭できる幸せ。

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