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変身 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2007/06/01 |
| JAN | 9784042083061 |
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変身
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変身
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商品レビュー
3.6
124件のお客様レビュー
不条理の代表格といっても過言ではないはず。 やるせない気持ちになる小説はいくつもあるが、変身は群を抜いている。 あまり詳しく書くとネタバレになってしまうから、とにかく不条理であるとしか言えないのだけれど、話の内容自体は大変おもしろく、1日で読み終えられるページ数でここまで気分を...
不条理の代表格といっても過言ではないはず。 やるせない気持ちになる小説はいくつもあるが、変身は群を抜いている。 あまり詳しく書くとネタバレになってしまうから、とにかく不条理であるとしか言えないのだけれど、話の内容自体は大変おもしろく、1日で読み終えられるページ数でここまで気分を落ち込ませることができるのだから、やはりカフカはすごい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
## 読もうと思ったきっかけ 図書館で偶然『絶望名言』を見かけて、最初に取り上げられていたのがカフカだったことから、読み返したくなった。 ## 印象 これだけ不条理なことが起きたのに、不満を口にする描写がほぼ見つからないこと。身に起こった悲劇が夢じゃないことを冒頭でちょっと確認するくらいで、取り乱すことがない。この異様な冷静さは、突然与えられた現実を受け入れられていないだけ?と思ったけど、結局最後まで、誰のせいにすることもなく、嘆かない。 どうにもできない不幸を受け入れる姿勢が胸を打つのは、自分との差だと思う。 虫になってしまったのだから仕方がなく見えるこの「分かり合えなさ」が、決して理解できないものじゃないこと。主張がなければ、勝手な憶測や都合の良い解釈を進めてしまうのがごく普通の人間が持つ特性として描かれていると思った。 考えていることをうまく伝えられない不満感を思い出したし(グレゴールは、うまく伝わらないことに対してイライラしている様子もない)、 ロジカルな主張ができない人を決めつけてしまった過去も思い出した。 グレゴールの死で解放される家族。すっかり姿を変えてしまった家族との向き合い方は、置かれた状況によっては、相当リアルに迫ってくるのではないか。
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家族を養う為に身を粉にして働く主人公グレゴール。金を稼ぎ家族に良い生活を与えることがグレゴールにとって自尊心の支えとなり、家族もそれをグレゴールの価値としていた。 ところがある日、目が覚めたら突然虫の姿に変身してしまう。彼に対する家族の反応は、日に日に恐怖から憎しみへと徐々に変化...
家族を養う為に身を粉にして働く主人公グレゴール。金を稼ぎ家族に良い生活を与えることがグレゴールにとって自尊心の支えとなり、家族もそれをグレゴールの価値としていた。 ところがある日、目が覚めたら突然虫の姿に変身してしまう。彼に対する家族の反応は、日に日に恐怖から憎しみへと徐々に変化し、最終的には疎ましく排除すべき存在として扱われてしまう。 グレゴールが人間だった頃は、身体の不自由を理由に全く働く様子のなかった両親が、若さを取り戻し働き始めるのもいやらしい。あんたら頑張れば働けたんかい、という。 なによりグレゴールが大切に想っていた妹にさえ、邪険に扱われてしまうシーンは胸が詰まる思いがした。 グレゴールが可哀想、元のグレゴールに会いたいというような嘆きはなく、家族みな一貫して自分たちの不幸さばかり恨むのが哀しい。 なにをもってその人とするのか、身近な人が醜い姿形に変わってしまっても、変わらず愛し続けられるのか。非常に考えさせられるテーマだった。 そして、誰かに依存し都合よく弱者のフリをしている人間は、依存する相手がいざいなくなったら意外にも強かに生きていけるものだということがよく分かった。
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