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ひとり日和
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2007/02/16 |
| JAN | 9784309018089 |
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ひとり日和
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商品レビュー
3.2
295件のお客様レビュー
おすすめです。
第136回『芥川賞』受賞作品。遠縁にあたる老女と暮らし始めた20歳の女性。勉強も就職もせず、どことなくぬるい生活を送る彼女と、71歳の吟子さんのやり取りが心地よく響く。芥川賞だから、と構えず読みたい。
abtm
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あっという間に読み終えてしまった。何が特段良かったというわけでもないが、なぜか読む手が止まらなくなってしまう。そんな作品だった。 情景描写は技術にあふれたものというよりはあまりに自然で、知寿野見る世界を追体験しているような気分になる。文章から感じる哀愁も登場人物たちの行動原理や感情のぶれも、全てがあまりにリアルで、文字を追うだけで知寿の人生に浸ることができる。 吟子さんの存在も重要だ。どこか会話にも暮らしにもずれがある。それなのに感情の支えになって、威張らずにどこかゆるい助言を与えてくれる。吟子さんは71歳でなければいけないし、その家はあの場所になければいけない。全ての必然の上でこの日常と哀愁は読者に届くのだと思う。 「娘から見た母は、彼女の目指すものから常に何かはみ出しているような気がした。同時に、わたしも母の望む娘の像から同じぐらいはみ出しているのだろう。」 「型からはみ出たところが人間。はみ出たところが本当の自分」 数ページをはさんで吟子さんは知寿への答えを偶然言っている。こういうさりげない感じが、年の功なのだろう。 個人的に考察したことだが、吟子さんは飼っていた猫の名前を憶えていると思う。しかし過去への決別を図るため、わざと忘れようとしているのだと考えた。知寿は世界委に希望を抱きながら、絶望しようと努力している節がある。世の中なんてこんなものと思いながら、「胸に強い思いがあって、毎日強く念じていれば、いずれ通じるものだろう」とも思っている。過去との決別が付かないからこそ、関係のある人の所持品を盗んで、その人の一部を自分に取り込んで、人間が結局は一人だという事実を遠ざけようとしている。しかし最後には吟子さんを見習い、同じ場所に同じように決別を象徴した行動をする。一見平坦な文章だが、確実に成長が描写されていた。
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SNSでどなたかが紹介していて、 気になったので読んでみました。 初めて読む作家さん。 きっかけをくれてありがとうございました。 三田知寿ちゃん(20歳、フリーター)の 約一年間の記録。 完全に、一人のおじさん目線で読みました(笑) 恋愛感情がわからないといった一面や、 人に...
SNSでどなたかが紹介していて、 気になったので読んでみました。 初めて読む作家さん。 きっかけをくれてありがとうございました。 三田知寿ちゃん(20歳、フリーター)の 約一年間の記録。 完全に、一人のおじさん目線で読みました(笑) 恋愛感情がわからないといった一面や、 人に対して少しイジワル心が働いてしまったり、 人の物を盗んでしまうという手くせが悪いところがある(中には寝ている元カレの髪の毛を切って、それを包んだティッシュもあり)知寿ちゃん。 親戚のおばあちゃんである荻野吟子さん(71歳)との生活。 吟子さんの家での生活での変化として、 藤田くんのことは、ちゃんと好きになれてよかったじゃないか! あと、物を盗むくせが治ってよかった! きっと、根底に一人になるのがこわいから、物で思い出をつなぎとめておこうという気持ちが強かったのでしょう。 みんな自分からどうせ離れていってしまうというあきらめの心があったのでしょう。 手くせが治った理由としては、きっと、人に去られてしまう立場から、自分が(吟子さんの家から)去る側の立場に変われたからなのでしょう。 おじさん目線で、知寿ちゃんの成長の過程を目の当たりにできてうれしかったですよ! それにしても、 吟子さんの生活が、いいなと思いました。 もともと平屋で一人暮らし。 猫ちゃん2匹と一緒。 70歳を越えても、身ぎれいにしてバレンタインにはチョコレートを買いに行く。 なんて素敵なおばあちゃんなのだろうと思いました。
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