商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2007/04/12 |
JAN | 9784062756938 |
- 書籍
- 文庫
ブラフマンの埋葬
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ブラフマンの埋葬
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商品レビュー
3.6
266件のお客様レビュー
静かで美しい物語
夏のある日に出会った、「僕」と「ブラフマン」。人間と、小さな生き物の日常を淡々と綴りながら、ゆっくりと「終わり」へと近づいてゆく物語。著者の、優しさと毒をあわせもつ持ち味が生きた、静かで美しい物語だ。
abtm
小川洋子らしい、静謐で穏やかだけれど、そこに世の中の秘密というか、簡単には触れられない大事なものがそっと置かれているような世界。 死は悲劇でもネガティブなものでもない。生の対極にあるものじゃなくて、生のそばにただあるものなのかなと思える。 ブラフマンの愛らしさの描写が卓越している...
小川洋子らしい、静謐で穏やかだけれど、そこに世の中の秘密というか、簡単には触れられない大事なものがそっと置かれているような世界。 死は悲劇でもネガティブなものでもない。生の対極にあるものじゃなくて、生のそばにただあるものなのかなと思える。 ブラフマンの愛らしさの描写が卓越している。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんとも不思議な空気感の作品でした 絵のない絵本を読んだような 謎の生物『ブラフマン』 ただ、登場者のなかで名前があるのは、この謎の生物だけ 具体的な生物名が明かされている訳ではないので、想像するにブラフマンは可愛い・愛くるしさを持った存在。なによりも主人公に愛されているし、ブラフマンも信頼している感じが伝わってくる。 だが、ブラフマンは主人公が想いを寄せている娘の運転する車に轢かれてしまう。 そこから主人公の感情の描写が消えたように感じた。 ブラフマンの葬儀にその娘は来ず、ブラフマンを毛嫌いしていたレース編みの老婆がきている。 なんか、ここの描写に心がザワ付いた。 人の心の奥にあるものが表に出る時って、その人の本質を表してるなって。
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