商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
| 発売年月日 | 2007/06/28 |
| JAN | 9784101302737 |
- 書籍
- 文庫
闇の守り人
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闇の守り人
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商品レビュー
4.5
456件のお客様レビュー
『闇の守り人』は、バルサの人生で一番「泣ける」物語かもしれません。 この一冊を読み終えた瞬間、胸に突き刺さるような切なさと、じんわりとした温かさが広がります。無敵の用心棒バルサが、故郷カンバル王国で向き合うのは、亡き養父ジグロの「過去の呪い」という、最も重い宿命。 冷た...
『闇の守り人』は、バルサの人生で一番「泣ける」物語かもしれません。 この一冊を読み終えた瞬間、胸に突き刺さるような切なさと、じんわりとした温かさが広がります。無敵の用心棒バルサが、故郷カンバル王国で向き合うのは、亡き養父ジグロの「過去の呪い」という、最も重い宿命。 冷たい山脈で繰り広げられる世継ぎ殺しの陰謀の中、彼女がひたむきにジグロの魂を解放しようとする姿は、涙なしには読めません。この巻では、バルサの隠されてきた痛みや孤独、そして人としての深い優しさが深く描かれています。 これはファンタジーを超えた、魂の鎮魂歌です。私はこの作品でバルサを心から愛してしまいました。
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守り人シリーズの2作品目です。 バルサは生まれ故郷であるカンバル王国へやってきます。 そこは、育ての親であるジグロが幼いバルサを連れて去った地で、バルサにとっては見知らぬ土地になっています。その中で、土着の地底人や、各氏族の思惑などがただただ純粋に絡み合っていきます。 命の恩人...
守り人シリーズの2作品目です。 バルサは生まれ故郷であるカンバル王国へやってきます。 そこは、育ての親であるジグロが幼いバルサを連れて去った地で、バルサにとっては見知らぬ土地になっています。その中で、土着の地底人や、各氏族の思惑などがただただ純粋に絡み合っていきます。 命の恩人に秘密を守ることをお願いされても、それが氏族を守るためであれば、破るのも致し方なし、という合理性は、リアリティと言っていいのか分からない、シビアな世界であることを物語る要素だったように思います。 思いがけず、ルイシャを得てしまった兄妹をきっかけに、バルサは、自分を育ててくれたジグロの思いに気付くことができる、という巻でした。 自分という人間を認めてあげることはとても難しく、でも、バルサはそれを成し遂げることができた。それも、最初の目的であった復讐のような手段ではなく、ルイシャ贈りという、伝統的な儀式の結末として、それを成し遂げることができたわけです。 そのためのバルサのカンバル王国の旅を描いた本作ではありますが、最後にそんな風に収束していくとはなかなか予想もつかず、楽しい読書体験でした。
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再読です。 ジグロという男が、単なる懐の深い苦労人から生身の人間として浮き上がってくるようなお話だった。 以下ネタバレもりもりです。 ジグロだってね、聖人君子なんかじゃなくて、「バルサさえいなければ」と思ったこともたくさんあったんだなって…。カルナにバルサのことを頼まれなけ...
再読です。 ジグロという男が、単なる懐の深い苦労人から生身の人間として浮き上がってくるようなお話だった。 以下ネタバレもりもりです。 ジグロだってね、聖人君子なんかじゃなくて、「バルサさえいなければ」と思ったこともたくさんあったんだなって…。カルナにバルサのことを頼まれなければ…そもそもログサムが卑怯なことを考えなければ…挙げればキリがないけれど、とにかくに運命に翻弄されてる人生だった。 まるで悪役のような立ち位置だけれどユグロだってある意味被害者だよね。ある日突然優秀な兄が出奔したと思ったら王に「死か陰謀に加担するか」と迫られる。しかも自分をつらい立場に追い込んでいる嫌いな兄を悪者にするという計画。もう、選択肢なくない!? そして何よりも前巻のチャグムとのことがあったからこそバルサは里帰りしようと思ったんだよね。旅の中でもうタンダに会えないかもとかうっすら考えるシーンも切ない。
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