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金印偽造事件 「漢委奴國士」のまぼろし 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎/幻冬舎 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784344980143 |
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金印偽造事件
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金印偽造事件
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学者亀井南冥の漢委奴国王の金印を偽造した疑惑 1784、志賀島農民甚兵衛が田んぼの水路を治す 小石をよけて二人でよけた大石の下から金印発見 それは亀井南冥が町医者から成り上がり、藩校を 開いた2月1日から3週間後の2月23日であった そして役人へ届けられたのは3月16日 南冥は儒学者として「鑑定書2通」と藩に提出し た「金印弁」を3月中に提出している タイミングが早い、なんと京都の考証学者である 藤原貞幹は4月2日には印影をおしている 南冥は実弟の京都崇福寺住職曇栄に印影を送って いるし、瞬く間に多くの知識人・学者へ知れ渡る ところから配布したものと思える 多くの金印に係る著述 1784 村山広「漢封金印記」国島観「金印記」 1785 華亭釈挺「金印考」田敬之「後漢金印図章」 太田南浦「一話一言」 1786 本居宣長「委奴国印考」細井金吾「金印考」 1787 皆川淇園「漢委奴王印図記」 1802 山片蟠桃「夢之代」 1803 梶原景輔「金印考文」 1805 伴信友「中外経緯伝草稿」 1836 松浦道輔「漢倭奴国王金印偽作弁」 その他調べたら 1807 村瀬之煕「秇芄日渉」 1812 青柳種信「後漢金印略考」 1824 亀井昭陽「題金印紙後」 と、一大ブームが湧いていた 作者の描くストーリー 京の篆刻家高芙蓉は考証学者の藤原貞幹と親しい また南冥の実弟である京都崇福寺住職曇栄の禅の 師は相国寺住職顕常であるが高不要と交流面識が あったと思われる 藤原提幹は古書を偽作し、それを根拠に論考した 「衝口発」という本のまやかしを本居宣長に暴か れている もっとも、藤原貞幹の「南朝公卿補任」という本 も偽作しているが本居宣長は気が付かなかったw 南冥の野望と偽書でも造る山っ気ある学者と篆刻 家が組めば、金印をでっち上げ、藩校内で宣伝的 な扱いが可能になる 南冥は8年程で廃黜(役職を解かれた)となった 「小生義、三ヶ年前より相恐居申候」 恐れてたんだ(/・ω・)/
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本書のタイトルに関して、本書の記載からだけでは、否定も肯定もできない、言い換えれば、その結論を出すには材料不足の感。ただし、問題提起の心意気はよし。
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著者は古事記の専門家であり、作家・三浦しをんさんのお父様でもあります。 金印が偽造か真印かを解き明かそうとする内容だけど、金印は偽造であるという根拠に関しては、その通り!とは思いにくい。でもやっぱり、金印発見については疑惑がつきまとうなぁという気がします。どちらかというと、金印が偽印か真印かということそのものより、大きな発見に対してなんの疑問も呈しない、日本の学術研究の世界に対する批判のような感じです。 なぜ金印が志賀島でみつかったのか、という疑問にひとつの仮説を与えたのが帚木蓬生さんの『日御子』(http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4062176777)ですが、この小説はさもありなんという感じでとても面白かった。
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