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金印偽造事件 の商品レビュー

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2021/07/31
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学者亀井南冥の漢委奴国王の金印を偽造した疑惑 1784、志賀島農民甚兵衛が田んぼの水路を治す 小石をよけて二人でよけた大石の下から金印発見 それは亀井南冥が町医者から成り上がり、藩校を 開いた2月1日から3週間後の2月23日であった そして役人へ届けられたのは3月16日 南冥は儒学者として「鑑定書2通」と藩に提出し た「金印弁」を3月中に提出している タイミングが早い、なんと京都の考証学者である 藤原貞幹は4月2日には印影をおしている 南冥は実弟の京都崇福寺住職曇栄に印影を送って いるし、瞬く間に多くの知識人・学者へ知れ渡る ところから配布したものと思える 多くの金印に係る著述 1784 村山広「漢封金印記」国島観「金印記」 1785 華亭釈挺「金印考」田敬之「後漢金印図章」     太田南浦「一話一言」 1786 本居宣長「委奴国印考」細井金吾「金印考」 1787 皆川淇園「漢委奴王印図記」 1802 山片蟠桃「夢之代」 1803 梶原景輔「金印考文」 1805 伴信友「中外経緯伝草稿」 1836 松浦道輔「漢倭奴国王金印偽作弁」 その他調べたら 1807 村瀬之煕「秇芄日渉」 1812 青柳種信「後漢金印略考」 1824 亀井昭陽「題金印紙後」 と、一大ブームが湧いていた 作者の描くストーリー 京の篆刻家高芙蓉は考証学者の藤原貞幹と親しい また南冥の実弟である京都崇福寺住職曇栄の禅の 師は相国寺住職顕常であるが高不要と交流面識が あったと思われる 藤原提幹は古書を偽作し、それを根拠に論考した 「衝口発」という本のまやかしを本居宣長に暴か れている もっとも、藤原貞幹の「南朝公卿補任」という本 も偽作しているが本居宣長は気が付かなかったw 南冥の野望と偽書でも造る山っ気ある学者と篆刻 家が組めば、金印をでっち上げ、藩校内で宣伝的 な扱いが可能になる 南冥は8年程で廃黜(役職を解かれた)となった 「小生義、三ヶ年前より相恐居申候」 恐れてたんだ(/・ω・)/

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2017/01/04
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本書のタイトルに関して、本書の記載からだけでは、否定も肯定もできない、言い換えれば、その結論を出すには材料不足の感。ただし、問題提起の心意気はよし。

Posted byブクログ

2013/11/05
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著者は古事記の専門家であり、作家・三浦しをんさんのお父様でもあります。 金印が偽造か真印かを解き明かそうとする内容だけど、金印は偽造であるという根拠に関しては、その通り!とは思いにくい。でもやっぱり、金印発見については疑惑がつきまとうなぁという気がします。どちらかというと、金印が偽印か真印かということそのものより、大きな発見に対してなんの疑問も呈しない、日本の学術研究の世界に対する批判のような感じです。 なぜ金印が志賀島でみつかったのか、という疑問にひとつの仮説を与えたのが帚木蓬生さんの『日御子』(http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4062176777)ですが、この小説はさもありなんという感じでとても面白かった。

Posted byブクログ

2012/09/17

憶測ばかりで説得力が今ひとつかもしれないけれど、決してトンデモ本の類ではなく、じゅうぶん楽しめたので満足。 金印のレプリカが欲しくなった。

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2011/06/05
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[ 内容 ] 一七八四年、志賀島(現在、福岡県)の農民・甚兵衛が田んぼの脇の水路から発見したとされ、日本史の教科書にも掲載されているあまりに有名な「金印」。 これは、建武中元二年(五七年)に後漢の光武帝が同地にあった小国家の君主に与えた「漢委奴國王印」と同定されたが、じつは江戸時代の半ばに偽造された真っ赤な偽物だった。 では、誰が、何の目的で造ったのか?鑑定人・亀井南冥を中心に、本居宣長、上田秋成など多くの歴史上の文化人の動向を検証し、スリリングに謎を解き明かす。 [ 目次 ] 第1章 金印発光す 第2章 金印を鑑定する 第3章 亀井南冥の活躍 第4章 金印の解読 鈕と印文 第5章 真贋論争と中国の金印 第6章 亀井南冥の失脚 第7章 金印を発光させる 第8章 だれが金印を作ったのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ