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博物学の巨人 アンリ・ファーブル 集英社新書
836円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 1999/12/06 |
| JAN | 9784087200034 |
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博物学の巨人 アンリ・ファーブル
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博物学の巨人 アンリ・ファーブル
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
日本人の多くが子ども時代に学校で触れていて、おそらく知ってるヒトも多いだろうあの「昆虫記」のファーブルさん。私もフンコロガシの絵が印象的だったので、覚えていました。 本書は、そんなファーブルさんに様々な角度からライトを当て、日本との繋がりについても書かれている面白い本です。...
日本人の多くが子ども時代に学校で触れていて、おそらく知ってるヒトも多いだろうあの「昆虫記」のファーブルさん。私もフンコロガシの絵が印象的だったので、覚えていました。 本書は、そんなファーブルさんに様々な角度からライトを当て、日本との繋がりについても書かれている面白い本です。 著者の奥本さんは、「今の我々が、かつての博物学者らが持っていた生物の多様性、神秘性とその美に対する感受性を、少しでも取り戻せたら」という願いから執筆されたそうです。 まずは、博物学者ファーブルと日本とのつながりから。当時フランスの洋書を日本に広めたのは、あのアナーキスト大杉栄であったというエピソードに驚きました。獄中読んでいたそうです。 そして、奥本さんは中西悟堂の昆虫本を読むことから、ファーブル本の翻訳を志し、実際、集英社版で『ファーブル昆虫記』を完訳することになるのです・・・! そんな奥本さんはファーブルの生家に行ったりして取材もされている筋金入りの追っかけみたいなところがあります。 ファーブルの幼年期の学習法、青年期のどん底放浪時代、晩年期の集大成など、読みどころ満載です。 ファーブルの昆虫を観察する眼は相当確かなものだったそうで、その忍耐強さは論文発表後も疑いをもたれるくらいだったそうな。つまり常人では「こんなにじっくり観察できないだろ、想像で書いてんじゃないの?」みたいなところがあったそう。 でも、同時代のダーウィンとの違いからも分かるように、推測で埋めないところがファーブルのすごさだと奥本さんは、語っています。こう見たからこうだったんだ、後は分からない、推測は一切交えない。このスタンスだったらしいです。 そこから、これまた同時代の南方熊楠とファーブルの博物学的考察での類似を語る奥本さん。この辺りとても興味深く読ませてもらいました。 本書、見山博さんという昆虫画家の挿絵があるのですが、それもまた素敵です。 ぜひ手に取ってパラパラとしてもらえればなと思います。 ファーブルの伝記としても、昆虫や植物などの博物学の入門書としても、日仏比較文化論としても、一人のファーブル追っかけ記録としても、楽しく読めると思います。
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1999年刊。四半世紀を経て再読。やはり抜群におもしろい。臨場感あふれる描写。ファーブルがそこにいるかのよう。南フランスの乾いた熱気も感じられる。 今回気がついたのは、昆虫記の初期の邦訳がかなり詳しく紹介されている点。最初に訳を手掛けたのが大杉栄(第一巻出版後に甘粕正彦らによって...
1999年刊。四半世紀を経て再読。やはり抜群におもしろい。臨場感あふれる描写。ファーブルがそこにいるかのよう。南フランスの乾いた熱気も感じられる。 今回気がついたのは、昆虫記の初期の邦訳がかなり詳しく紹介されている点。最初に訳を手掛けたのが大杉栄(第一巻出版後に甘粕正彦らによって殺害されてしまうが)。その後、椎名其二、三好達治、獅子文六なども訳を手掛けた。三好の訳は、なんと仏文和訳ならぬ「和文和訳」(つまり、ほかの訳者の既訳本の手直し)だったという。 訳業には、平野レミの父、平野威馬雄も参加していた。その威馬雄の父は、アメリカ人のヘンリー・パイク・ブイ。ブイは、フランスで音楽を学んでいた時にファーブルと知り合い、南フランスの家を訪ねて一緒に演奏をして楽しんだこともあったという。威馬雄にとっては、奇縁と言うべきか。 奥本は、初めてアルマスを訪れた時のことも書いている。パリに留学中の1973年の夏、友人と車でフランスを南下。オランジュではたと気づく、そういえば、ファーブルの住処(研究所)が近くにあったはず。しかし住民に聞いてもだれも知らない。ようやく夕方に「J.H.ファーブルのアルマス」の表札を探し当てたが、折しもその日は休館日。数年後に仕切り直しと相成る。
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ファーブル昆虫記は幼少の頃に読んだ気がするが、記憶は定かではない。しかし、勿論ファーブルの名は知っている。ファーブルは昆虫をひたすら研究した人という認識でいたが、実際は数学や物理、化学、歴史などとても多才で博識の人物であった。 「あなた方は細胞や原形質に試薬をためしておられるが、...
ファーブル昆虫記は幼少の頃に読んだ気がするが、記憶は定かではない。しかし、勿論ファーブルの名は知っている。ファーブルは昆虫をひたすら研究した人という認識でいたが、実際は数学や物理、化学、歴史などとても多才で博識の人物であった。 「あなた方は細胞や原形質に試薬をためしておられるが、私は本能の、もっとも高度な現れ方を研究しています。あなた方は死を詮索しておられるが、私ら生を探っています」。ファーブルの言葉であるが、生物に対する向き合い方、自然に対する畏敬の念、教師でもあったことのあるファーブルの姿勢を現代の試験のためとなっている教育の場に活かして欲しいと感じる。
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